入船在住 40代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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入船在住 40代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000001
説明・要約
【震災当日】
●地下書庫で作業中に地震が発生した:中央図書館地下の資料係の作業室で仕事をしていたときに地震に遭遇しました。あまりにひどい揺れで、慌ててスタッフ全員で裏口から職員用の駐車場に出ました。出ると停めていた自動車がバウンドしていたのを見て驚きました。
●館内の利用客を誘導し、安全確保:揺れが収まってから1階のフロアに戻り、お客さんの避難を誘導しました。年配の方やお子さん連れのママもいたので、まずはお客さんを安全なところへお連れしたという感じです。館内に目立った被害はなく、壁に小さなヒビが入ったくらいですね。私がいた地下書庫の蛍光灯が割れていたのを後で見ました。あの時、すぐに書庫を出ていなかったら、そこにいた私たちがケガをしていたかもしれませんね。閉館してすぐに帰れない方もいたので、2階の視聴覚室を臨時の避難所にしてそちらで夜まで残っていた方もいましたね。やはり、家に帰っても余震が怖いという方もいて、図書館なら安心できると、残る方もいました。
●保育園にいる息子を連れて帰宅:当時、3歳の息子を保育園に預けていて、災害用電話を使って息子の安否は確認がとれていました。夫とはまったく連絡が取れずにいました。夜8時半を過ぎて帰宅許可が下りました。通勤用のバイクで入船の自宅に向かったところ、新浦安駅の周辺は液状化の被害が出ていてシンボルロードに水があふれ、路面が波打って走りづらい状況だったので横道を使いました。道が渋滞しているエリアもありましたし、転倒しないようにスピードを落として走行したこともあり、いつもの倍くらいの時間をかけて帰宅したのを覚えています。そして帰宅してすぐ、隣の保育園で息子と再会しました。
●自宅は無事。しかしライフラインが停止状態に:帰宅してすぐにライフラインの確認をしました。水道はそのとき無事でした。ガスは止まっていて電気は問題なし。とりあえず水が出ると安心してしまい、水を溜めておかなかったんですね。それで、次に蛇口をひねったときには水も止まってしまって……。自宅は築年数の古い団地でしたが、とくに目立った損傷や室内の混乱もなく無事でした。夫はその晩、勤務先のお台場から4時間ほどかけて徒歩で帰ってきました。