弁天在住 40代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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弁天在住 40代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000065
説明・要約
●ビル5階で大きな揺れに遭遇:震災が発生したのは、赤坂の会社で仕事をしている最中でした。ビルの5階にいたのですが、すごい揺れで、そこに居合わせたひとりの女性が「怖い、怖い」とパニック状態になってしまったのを覚えています。それを見た私は逆に平静を取り戻し、「大丈夫ですから」と落ち着かせ、周囲に倒れそうなものはないか……といったことを気にしていました。揺れが収まったため、その日はそのまま通常どおり夕方6時まで仕事をしました。ただ、電車が止まっていたため帰る手段もなく、近くで夕食を済ませると、友人が車で迎えにきてくれるのを待っていました。
●夜中に帰宅すると、すさまじい光景が:道路は大渋滞でした。深夜を過ぎてやっと家に戻れたのですが、家に近づくに連れ、周囲がすごいことになっている様子が目に飛び込んできました。電柱は斜めに傾き、道路は液状化で泥まみれになっています。舞浜駅のロータリーはところどころで陥没し、波打っている状態でした。家に着くと、車庫が泥まみれになっていて、門も開きません。とりあえず門をよじ登って中に入り、スコップで周囲の泥をどけて、通路を確保しました。幸い、車で迎えにきてくれた友人と一緒でしたので、それほど不安は感じませんでしたが、「なんだか、すごいことになったな」という思いでいっぱいでした。
●傾きを気にしながらも、その日は就寝:家の中に入ると、特にダメージはありませんでしたが、何だか立っているだけで気分が悪くなってくるような、変な感覚です。見た目にはわからないのですが、あとになって傾いていることを知りました。そのあとしばらくして日の出に引っ越したので、特に修理はしていませんが、家の中にいるときは、いつもソファーに寝転がって過ごしていました。水、ガスが止まっていましたが、夜も遅かったので、とりあえず、その日はそのまま寝ることにしました。