日の出在住 40代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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日の出在住 40代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000156
説明・要約
【震災当日】
●上下水道が使えない:翌日、下水が破損している可能性があるので使わないようにと、社宅の管理人さんから連絡がありました。私たちは仮設トイレがすぐ近くにあったので問題ありませんでしたが、遠くまで出かけなくてはならなかった人たちは本当に大変だったと思います。給水車は常に長蛇の列でしたし、水が入った重いポリタンクやバケツを運ぶのは結構な重労働でした。しばらくエレベーターは使えませんでしたから、高層階の人たちは本当に大変だったと思います。重い水を毎日毎日運び上げていたら、腰痛になったという話も聞いています。幸い、私の場合は夫が仕事帰りに水を買ってきてくれたので水を汲みに行く必要もなく、助かりました。
●約3カ月間、四国の実家へ避難:水もトイレも使えず、もちろんお風呂に入ることもできません。娘がまだ小さかったこともあり、状況が落ち着くまでのしばらくの間、夫を残して娘とふたり、四国の実家で居候させてもらうことにしました。結局、浦安へ戻ったのは6月でした。ですから、震災直後の様子についてはよくわかりません。あとになって夫から、液状化で発生した泥が乾燥し、空気中に粉塵のようなものが混じっていて洗濯物を干すこともできなかったことや、多くの建物が傾いてしまったこと、道路のあちらこちらが陥没してしまったことなど聞きました。もともと埋立地なので地盤が緩いところが多いのは知っていましたが、まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。
●震災を機に、住民との関わりや意識にも変化:震災を機に、地域コミュニティーの大切さを痛感しました。実際に震災当日、友人親子と一緒にいられたことでどんなに心強かったのかを思い出すと、なおさら日頃からの関わり合いが重要だということを実感します。さまざまな情報交換をしたり、助け合ったりということが本当に大切だと思いました。また、改めて常日頃からの備えが重要だということを思い知らされました。まず、水は必需品です。震災直後、娘に水を買ってあげようとしたのですが、家の近くにあった自動販売機は電子マネーしか使えない新型のもので、結局通りがかりの方に現金を渡し、その方に買ってもらうしかありませんでした。これもいざというときには、結構不便なものです。何年かすると災害時のことは忘れてしまいがちですが、いつまた地震がきてもおかしくないのだということを念頭に、常日頃からの備えをきちんとしていきたいと思っています。