高洲在住 40代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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高洲在住 40代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000183
説明・要約
●尋常ではない地震に社内騒然。壁に亀裂が:東京駅近くの職場でいつものように仕事をしているときに揺れはじめ「これは尋常じゃないぞ」って、ほとんどの社員が机にもぐりました。常備してあるヘルメットをかぶっている人もいました。誰の指示があるわけでもなく、すぐにそういった行動を取りましたね。社内は騒然としていました。揺れが止まってからすぐネットで地震のことを調べる人、スマホで調べる人、家に電話する人もいました。私も自宅に妻がいましたが、他の社員が「電話がつながらない」と言っていたので自宅には電話しませんでした。最初の地震で壁にヒビが入っていて、2度目の地震のときはさすがに外に出ました。歩道には人が結構出てきていてちょっと異様な雰囲気でしたね。そのまま20分くらいは外にいたかな。誰かのスマホで東北の津波の様子を見たのはその時です。それから社内に戻りましたが社員は皆ざわざわ落ち着かず、仕事にもならない状況でした。会社の上司から「新浦安が液状化でやばいらしいよ。帰ったほうがいいんじゃない?」と。「え、マジですか?」と言うしかなかったですね。高洲のマンションを購入するときに、大きな地震が起きたら液状化が出るのを承知で買ってくださいと書類にサインをしたくらいですから。「あー、ついに来ちゃったか」と思いました。妻とは連絡も付きませんし、もしかしたらマンションは傾いているかもな、なんて事も考えました。それで4時くらいには会社を出ました。
●帰宅する手段がなく社内で1泊:東京駅に行っても当然電車は止まっていて人がたくさんいました。八重洲からの高速バスに乗ろうとしましたが、やはりバスもだめで。レンタカー屋さんもだめ、レンタルサイクルもだめ。東京駅のまわりをぐるぐる回っていました。日が落ちてきて寒くなり、腹も減ってきたのでコンビニでカップラーメンを買って、社に戻って食べました。それを食べ終わったくらいで妻と電話がつながったんです。自宅の様子を聞いたら「こっちは大丈夫」と。ただ、道が液状化でひどいことになっていると言っていました。妻は地震後すぐにマンション前の公園に避難していたようです。結局、電車も動いていないので会社にとまりました。職場にはテレビがないので、その晩は新浦安の液状化の様子や電車の運行状況などをツイッターで見ていました。