日の出在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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日の出在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000057
説明・要約
●目の前で液状化が始まった:イトーヨーカ堂の美容院でお会計をしている時に揺れが始まって。グラグラというよりはゆらゆらと揺れて……あれが液状化した土地の揺れ方なんでしょうね。店内はざわついてました。すぐ帰ろうとして外に出たら、既に段差が50cmくらいできていて。実際は周りの地盤が沈下したんですけど、お店が浮きあがったような光景ですよ。道路のあちこちからちょろちょろと水が溢れてきていて、水位がみるみる上がって交差点の一番深いところで膝くらいまでありましたね。自動車もエンジンに水が入ってしまうと動かなくなるから、交差点の手前で立ち往生していました。私はとにかくふたりの娘が心配で、急いで帰りました。
●自宅にふたりの娘がいて無事だった:そこから徒歩で家に帰るとマンションの周りがやっぱり水びたし。うちは3階だからきっとひどい事になっているだろうなと思って帰宅すると、娘たちがいたんですね。ラッキーでした。娘たちに地震のときの状況を聞くと、キッチンの引き出しが出て、人形がひとつ倒れたくらいだったと。安心しました。11階の方に後で聞いたら、本棚が全部倒れたと言ってましたね。うちは水道がダメで下水は大丈夫でした。
●夫になかなか伝わらない浦安の被害状況:主人は東京で働いていて、夕方にはメールがつながったのかな。主人が帰るというので、こっちは橋がどこかで落ちているかもしれないし危ないからと引きとめたんですけどね。家の周りがこんなにぐちゃぐちゃになっているってことは、もっとひどい地域もあるかもしれないですしね。でも、どんなに説明してもピンとこないんですよね。都内は平気だし、浦安の実情を見ていないから。夜中に動き出した東西線で浦安駅まで来て、歩いて自宅まで帰ってきました。元町から新町に入ってくる橋のたもとが1mくらい落ちているのを見て、ようやく浦安の被害を実感したようです。