日の出在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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日の出在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000067
説明・要約
●長引く大きな揺れを体験:地震が起きたのは友人と食事をしている最中、ちょうどデザートを食べているときでした。最初は「揺れているね」と話している程度だったのですが、揺れがどんどん強くなり、背後でお皿やコーヒーカップなどがガシャンガシャンと落ちる音が聞こえてきました。店員さんの誘導で外へ出ると、目の前にある小学校の校庭に、子供たちが集合していました。足元が揺れているので街路樹の柵に捕まって耐えていたのですが、近くにあるタワーマンションがユラユラと大きく揺れているのが気になります。これが崩れ落ちてきたらどうしよう……と、とても不安になりました。
●いたるところで噴き出す水を避けながら帰宅:揺れが収まり、友人と一緒に家へと向かいました。そして、道すがら目にする光景に唖然としました。近くの公園からは恐ろしい渦を巻いて水が流れ出し、それがどんどん広がっています。それもそこだけではないのです。いたるところで、同じような渦が巻き上がっていて、どんどん地上を覆っていく感じでした。空を見上げると、昼間なのにいつの間にかどんよりとした夕方のように暗くなっていました。足元を濡らしながら家に帰ると、家の前の道路が50cmほど陥没しています。家の中に入っていいものか悩んだのですが、やはり心配になって恐る恐る足を踏み入れました。家には長男が不安そうな表情をして、私の帰りを待っていました。
●夜になり、次男の居場所も確認できてひと安心:次男はどこへ出かけたのかわからず、とても心配だったのですが、しばらくして無事だということが確認できました。ただ、すぐに電話が不通になってしまったため、それ以上のことはわかりませんでした。夜になって、通っていた都内の中学校から「お子さんを預かっています」との連絡が入り、やっとひと安心しました。次男は地震発生当時、友達とふたりで秋葉原にいたらしいのですが、電車がすべて止まってしまったため、歩いて中学校までたどり着いたとのことでした。