海楽在住 50代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
浦安市における東日本大震災の記録コンテンツのご利用について(利用規約)
海楽在住 50代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000070
説明・要約
【震災当日】
●翌日から地震被害に対応して勤務:地震発生の夜遅くに、「明日は仕事に来てください」との連絡を受け、翌日は朝から仕事へ出掛けました。当時、パートで図書館に勤めていたのですが、地下の書庫がすごいことになっているという話でした。実際に書庫に足を踏み入れると、あまりのすごさに驚いてしまいました。棚のガラスが割れ落ちて、本の間に挟まった状態で床に転がっています。余震が何度も発生しているなか、必死で作業したのを覚えています。
●1カ月の休暇を利用して福島へ:しばらくは毎日、ガラスの破片を取り除く作業を行っていましたが、3月末になって1カ月の予定で休暇が言い渡されました。復興にお金がかかるということで、致し方がないことだったのだと思います。地元のサークル活動などもすべて延期になってしまっていたのでやることもなく、しばらくの間はほとんど外にも出かけず、毎日ずっと韓流ドラマを見て過ごしていましたね。道路が通れるようになってから、家族皆で福島の親戚の元へ行きました。福島とはいっても、避難先として家を失った人たちを受け入れているような地域でしたので、棚から食器などが落ちたりしたくらいで、親戚は皆無事でした。そこにいる間は災害ボランティアに参加して、水を届けたり、土砂を取り除いたりといった作業を行いました。
●地域活動で災害に対する備えを勉強・普及:地震発生後しばらくしてから、社会福祉協議会や日赤奉仕団の活動が再開されました。地震に備え、どんなものが必要かといった講習会を実施したりして、日頃の備えについての認識を高め合っています。また、古新聞など身の回りのものを使ってスリッパを作る方法やストッキングの活用法、震災時の料理の作り方などの勉強会を行い、周囲の方たちにも普及するようにしています。最近また、地震が頻繁に起きているので心配ですが、いざというときのためにも家族分のヘルメットを用意し、枕元にはスリッパなどを置くようにして備えています。時間が経つとどうしても忘れてしまいがちなのですが、実際はいつ大きな地震がまた発生しても不思議ではない状況です。常日頃からの備えが肝心だと、自分自身に対しても言い聞かせています。