高洲在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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高洲在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000073
説明・要約
●大きな揺れに、思わずビルを飛び出す:地震発生当時、私は駅前のビルにいました。ちょうど子供の塾の先生と面談を行い、ビルを出ようとしたところでした。最初はむやみやたらに動かないほうがいいと思ってしばらくはじっとしていたのですが、建物が大きく揺れているのを感じ、建物が崩壊するのではという嫌なイメージが頭をよぎったので、そのまま一目散にビルを飛び出しました。外には私と同様に、ビルから出てきた人たちが何人も集まっていました。足元もグラグラですし、周囲の建物も大きく揺れています。あまりの恐ろしさに、近くにいる知らない人と手を取り合って、互いを励まし合っていました。
●まずは子供を迎えに小学校へ:夫はたまたま江東区の実家に行っていたので、ひと安心。施設に預けていた義母と小学校に通っていた子供のことが最大の心配でした。とりあえず、家族の安否を確認しなくては……と、小学校までの道を急ぎました。途中、施設に寄って義母の安全を確認。その後、小学校へと向かいました。私と同じように、小学校には心配した親たちがたくさん集まっていました。その日は、そのまま子供を連れて帰ってほしいとのことでしたので、両親が共働きで迎えに来ることができないという近所の子供も一緒に連れて帰宅しました。
●預かった子の親と連絡がつかず、とても不安に:戸建ての家は結構大変なことになっていたようですが、幸いなことに自宅はマンションだったので、特に何も壊れたりもせずに無事でした。ただ、ひとりでふたりの子供を預かっていたので、もしも何かあったらと余震が起こるたびにとても不安になりました。ひとりの子の親とはそのあとすぐに連絡が取れ、家に迎えにきてもらったのですが、もうひとりの子の親とは携帯もつながりません。連絡がとれたのは、夜の8時になってからでした。都内にいて帰宅できないとのことでしたので、結局一晩その子を預かることにしました。