富岡在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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富岡在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000089
説明・要約
●自宅で地震発生。娘はシャワー中だった:あの日は仕事が休みで、自宅でテレビを見ているときに地震が起きました。大学生の娘ふたりが春休みで家にいて、ひとりは夕方からバイトに行くのでシャワーを浴びているときでした。大阪で阪神・淡路大震災を経験していたのですが、今回の揺れ方は長く横揺れでしたよね。だから娘に「とにかく早く出て!」ってお風呂場から引っ張りだしました。マンションの5階だったので揺れもひどかったんでしょうね。玄関を開けようと廊下に出ると、まっすぐ歩けないんです。左右の壁に体をぶつけながら玄関までたどり着いてドアを開けました。でも、娘の体がまだ濡れていたので外には出ないで3人で家にいました。
●マンション住民全員で研修所に避難:窓の外を見るとマンションの人がたくさん出ていて、その人たちに促されて私たちも外に出ました。昼間で奥さんや子どもしかいません。皆さん自宅にいるのが怖かったから隣の建物に集まったんでしょうね。うその建物のまわりだけが液状化になっていなかったこともあり、そこにみんな避難しました。でも建物内には食料がないので、余震が収まった頃合いを見ながら皆さん自宅から食べる物を持ってきていました。マンションの貯水タンクに水があったので2~3時間は使えたのですが、下水に影響が出るとかでその日のうちに上下水道が止まりました。電気とガスは大丈夫でしたね。阪神・淡路大震災の時は下水が詰まるから水をたくさん流せって言われていたのに、今回は「流すな」でしょ。地域のインフラの都合とかでこうも違うのかと思いましたね。
●アメリカ留学中の息子はパニックに:当時、息子はアメリカに留学している最中で、現地時間では向こうは真夜中だから連絡しなかったんです。向こうで心配させてもかわいそうですしね。でも向こうでは「日本が大変だ!」って騒ぎになっていて、連絡もとれないから日本人の子たちはパニックになっていたようです。
●夜になり、外部の情報が入ってきた:夜になると徐々にご近所の旦那さんたちが帰ってきて、外の情報が入ってきました。私たちは日本中がひどい状況になっていると思っていのに、「ひどいのは社宅のまわりだけだ」って。東西線で帰ってきた方々が言うには、浦安駅のあたりは何ともなくて自宅が近くなるにつれて液状化が始まり、被害が大きくなってきているって。