美浜在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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美浜在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000043
説明・要約
●自転車で移動中に地震発生! 私は2014年の11月まで北栄で塾をやっていまして、あの日は教え子の家に届け物をするために、自転車で当代島を走っているときに揺れを感じました。まっすぐ走れなくてすぐに自転車を降りたんですが、揺れが終わると何ともなかったのでそのまま自転車に乗って用を済ませました。 帰りに浦安駅前の銀行に向かったら、周りのビルで働く人たちがたくさん駅前に出てきていました。電車も止まっていたし、駅前の交番からお巡りさんも出てきていて。「ビルがすっごく揺れた」と聞いて、だんだんと地震の大きさを知ったのと同時に塾が心配になって急いで向かいました。
●塾は何事もなく無事。おびえるママたちに遭遇 塾の中は本が数冊落ちているだけで、水も出ましたし、帰ろうと外に出ました。外に出ると、近所の方たちでしょうか……若いママたちが子どもを抱っこして道にうずくまっていたんです。「どうしたの?」って聞いたら「余震が怖くてどうしていいか分からない」と。オムツとかミルクを持って出てきていて。避難所も分からない状況でした。近くにある北部小学校に行けば市の職員がいると思ったので、学校の近くまでママたちを案内しました。
●美浜の自宅に近づくにつれて異様な光景に 自転車で美浜の自宅に向かいました。図書館を過ぎて昔の海岸線を越え、、海楽の辺りになると、道の亀裂からボコボコ泥水が出ていたんです。ちょうど温泉が湧くようなイメージですね。見た瞬間は「これは何だろう!?」と思いましたね。元町エリアと新町の方の違いに驚きました。357号線にかかる陸橋を渡ったら、ガッタンと大きな段差ができていました。30cmくらいは落ちていたと思います。 陸橋を下りたら、道はもう泥沼になっていました。そこで「これは液状化だ!」って気づきましたね。靴を脱いで歩いている人もいて、みんな膝まで泥だらけで。その先に進むと道に人があふれて、道もぼこぼこになっていました。電柱があっちこっちに傾いていて。同じマンションに住んでいるお子さんとばったり会ったら、「おばちゃん、水が出ないよ」って言うんです。
●自宅マンション周辺は液状化がひどかった マンションに着くと、ブロック敷きのエントランスはガタガタ。泥水が湧き出ているし、エントランスに入ると、天井パネルが落ちていました。階段で上がって自宅に入ると、次男の部屋の本棚が倒れていました。 水道をチェックしたら、水が出ない。電気もつかない。それよりも家族の安否が心配でした。大学4年の次男は船橋に遊びに行っていて、「みんな同じ方向に歩いているから」と、徒歩で夜に帰ってきました。築地で働いている主人は会社に泊まりました。 水と食料は備蓄していましたが、外の被害を見ていたら数日は不便が続くだろうと思えたので、すぐにコンビニでパンとジュースを買ってきました。