舞浜在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
浦安市における東日本大震災の記録コンテンツのご利用について(利用規約)
舞浜在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000137
説明・要約
●家の中に一人でいるときに地震発生:地震が発生したとき、家の中に一人でいました。2階建ての1階部分にいたのですが、これまでには経験したことのないほどの大きな揺れで、思わず反射的にテーブルの下へ逃げ込みました。大きな犬を一匹飼っているのですが、犬もびっくりしたようで、辺りをウロウロとしています。急いで手綱を引っ張り、テーブルの下へと避難させました。しばらくの間、犬と一緒に抱き合いながら揺れが落ち着くのを待っていました。その後、家の中は大丈夫かと思って確認して回ったのですが、幸いなことに物が落ちたり壊れたりといったことはありませんでした。
●液状化の被害を目の当たりに:かなり大きな地震だったので、何事が起ったのだろうと気になり、犬を連れて外へ出てみました。家の目の前は何ともなかったのですが、少し先の道路から水が噴き出しています。以前から液状化という言葉は聞いていましたが、その時は目の前の光景が液状化の被害であるとは気づきませんでした。というのも、溢れ出しているのは、きれいな水だったのです。それで、揺れによって水道管が破裂したのだと思っていました。ただ、水が噴き出しているのはそこだけではありませんでした。その先の道路からも同様に水が噴き出していて、これは単なる水道管が壊れただけではないのかもしれない……という思いが頭をよぎりました。そこで、もう少し先のほうまで様子をうかがいに歩いて行くと、大きな通りも水浸しになっていて、道路脇に停めてあった車が何台か傾いてしまっています。そして地面は泥水に覆われ、タイヤが半分ほど埋まっている状況でした。そこで初めて、これが液状化なのだと気づきました。
●恐怖におののきながら、駅前まで夫を迎えに:夫は出勤中で、はっきりとは覚えていないのですが、連絡が取れたのは夕方頃になってからだったと思います。夜になって東西線が動き出したとのことで、その後、浦安駅まで車で迎えにきてくれとメールが入っていました。駅までの道はかなり陥没したり凸凹になったりしている状況でしたから、暗い中、安全な道を探して迂回しながら、一人で駅まで行くのは本当に心細かったのを今でも強烈に覚えています。駅前はそれほど被害がなかったため、車中で私が周囲の状況を話しても夫はまだ半信半疑でした。それでも家に近付くに連れて電柱が傾いていたり、道路が大きく陥没したりしているのを見て、やっと状況を把握してくれたようでした。