舞浜在住 50代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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舞浜在住 50代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000138
説明・要約
【震災当日】
●しばらくして水道が止まる:家は傾きもしなければ、物が落ちて壊れることもなく、ガス、水道、電気ともに無事でした。ただ、しばらくしてから水道が使えなくなりました。最初の頃は、近くの公園から水を汲んできて使っていましたが、すぐにそこも使えなくなってしまいました。でも、ペットボトルの水が1箱くらいあったので、特に困ることはありませんでした。なくなってしまったら、給水車に行けばいいなと思っていた程度でした。洗濯や料理、お風呂に関してもそこまで困ったという思いはありません。料理はほとんどせず、インスタント食品で済ませることもあれば、元町や葛西のほうへ食べに行くことが多かったように思います。お風呂に入れなくなってからは、2、3日おきに千葉にある夫の実家にお邪魔したり、行徳の銭湯へ行ったりしていました。
●一番辛かったのは、トイレが使えなかったこと:トイレが使えなかったのは、本当に辛かった。本当は1カ月くらいだったかもしれませんが、意識的には2カ月間くらいだったように感じます。歩いて少しのところに仮設トイレもあったのですが、なんだか気持ち悪くて使いたくありませんでした。日中はまだしも、暗い中行くのは本当に嫌でした。できるだけ行かないようにと、常に水分を摂らないように気を付けていました。当時はまったく思いつきませんでしたが、犬用のシートなどを上手に使えばよかったと今になって思います。以前、両親の介護に使っていた紙おむつなども役に立ったのかもしれません。
●周囲の被災状況はエリア、スポットでさまざま:地震による周囲の状況は、本当にさまざまでした。車庫や軒先が崩れ落ちてしまっている家もあれば、気の毒なくらいに崩壊している家もあります。同じエリアでも、場所やスポットによって、被害がかなり異なっている状況でした。また、しばらくの間は液状化の影響でほとんど外にも出られない状況でした。泥が空気中に舞い上がり、窓を開けていなくても家の中が埃でいっぱいという日々が続きました。何度拭いても、家具がすぐに白っぽくなってしまったのを覚えています。
●東京湾といえども、津波が心配:私の家の周囲は一戸建てが多く、マンションや高いビルはほとんどありません。東北の津波の様子を見て、もし津波が襲ってきたらどこへ逃げたらいいのだろうと思うと、とても不安です。東京湾は安心だと言われていたのですが、最近になって津波がくる可能性もあるという話も出てきています。震災直後、いざというときのためにと思い、伝言ダイヤルにも登録したのですが、すっかり使い方を忘れてしまいました。今日のインタビューを機会に、また使えるようにしておきたいと思います。