東野在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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東野在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000139
説明・要約
●外出先から戻った直後に地震発生:友人との食事会があり、通常でしたらその後さらにカフェかどこかへ寄って帰るのですが、その日はたまたまどこへも寄らず家に帰りました。戻ったのは午後2時15分頃だったでしょうか。その30分後に、地震が発生しました。家の周辺は液状化がすごかったので、あのとき家に戻っていなかったら、おそらく駐車場に車も停車できない状況だったと思います。とりあえずダイニングテーブルの下に避難したのですが、強い揺れというよりはユラユラと大きく船が揺れているような感覚でした。船酔いのような、気持ち悪さを感じたのを覚えています。棚に立てかけてあった額が落ちたくらいで、ほかは何も倒れませんでした。
●液状化の様子を目の当たりに:揺れが収まったので外を見ると、道路が水浸しになっているのがまず目に入ってきました。水道管が破裂してしまったのだろうと思い、これはまずいことになったと思ったのが第一印象です。ところがよく見ると、道路の所々が陥没し、土砂が溢れ出しています。液状化については以前から知っていましたが、実際にどういう弊害をもたらすかということは認識していませんでした。そのとき初めて、これが液状化というものなのだと理解しました。私の家があるのは角地なのですが、外に出ると、陥没した箇所から泥水が溢れ出し、道路を覆ってしまっています。駐車場に停めてあった車は、タイヤの半分くらいが泥で埋まってしまっている状態でした。スコップもなかったので作業もできず、家から外にも出られず、その日は家で待機していました。
●家族とメールで安否を確認:携帯電話は通じなかったので、家族にメールで現状を報告しました。都内に勤務している長男が帰ってきたのは真夜中だったでしょうか。電車で浦安駅まで来て、そこから歩いて帰ってきたと記憶しています。浦安駅周辺は、とくに被害はありませんでしたから、当初私が言っていることに対しても「何を言っているのだろう」と思ったようです。ところが、実際に家に戻り、庭や周囲の道路が泥だらけになっているのを見て、やっと状況を把握したようでした。同じく都内に勤務している夫が帰宅したのは、翌日の昼頃でした。いろいろと対応等もあり、会社に泊まったとのことです。次男も震災当日は都内にいる友人のところに泊まって、家に戻ったのは翌日だったかと思います。