入船在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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入船在住 50代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000107
説明・要約
●マンションビルの31階で大きな揺れを体験:大きな揺れを感じたとき、31階の自宅マンションにひとりでいました。普段からなるべく高いところには物を置かないようにしていたので、物が落ちてくるということはありませんでした。ただ揺れがかなりひどく、左右にグワングワンと大きく振られているような感覚でした。とりあえず壁に掛けてあった大きな額が揺れないように、必死で押さえていました。でも、何回も揺れがきたので気持ち悪くなってしまい、そのうち座りこんだりして揺れが収まるのを待っていました。よほど激しく揺れたのだと思います。船酔い状態になってしまい、結局はトイレに駆け込んで吐いてしまいました。
●外に出られず、テレビで何が起こっているかを認識:家の中の破損はほとんどなく、陶器の傘立てが割れた程度で済みました。窓から外を見ると、市川のほうでタンクが燃えているのが見えます。テレビをつけたらちょうど報道されていて、そのときやっと地震の規模と状況を把握することができました。今ではよく覚えていないのですが、地震発生後、しばらくして「エレベーターが止まりました」といったアナウンスがマンション内であったような気がします。前々から年に一度、地震や火災のときのための訓練が行われていたのですが、そのときはどうだったのか、ちょっと思い出せません。おそらく防災委員に登録していた人が見回りに出たのだと思います。私の場合は特に問題なかったので、「大丈夫です」という安否確認の表示をドアの外に貼り出しておいたような気がします。
●夫は帰宅できず、ひとりで一夜を過ごす:主人は会社にいっていまして、しばらくしてから「交通機関が麻痺しているため、帰れない」とのメールがありました。まだ余震もありましたし、ひとりでいるのは不安でしたが、とりあえずは食べる物はありましたし水も出ていたので、どこか安心していたのですね。近所はすべて断水状態だったのですが、このマンションには屋上にタンクがあって水が貯蓄されていたため、しばらくの間は水道水を使うことができました。ただ、いつかはなくなるものなので、「少しずつ使ってください」というアナウンスがあったと思います。1日くらいは、そのタンクからの水で大丈夫だったと思います。