今川在住 20代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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今川在住 20代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000163
説明・要約
【震災当日】
●浦安に越してきた翌日に被災:地震発生は、翌春から就職するために栃木から越してきた翌日のことでした。この日も、引っ越し作業に追われ、栃木から車にさまざまな荷物を乗せて移動している最中でした。大きな揺れを感じたのは、ちょうど東北道を走っているときです。おそらく埼玉県の越谷あたりだったと思いますが、高速がストップしてしまい、高速を降りて一般道で東京方面へ向かいました。かなりの渋滞で、都内を抜けるのがとても大変でした。結局、その日アパートにたどり着いたのは深夜でした。橋がずれてしまったりして、車が通れない道も多くありました。通常1時間半のところが10時間以上もかかってしまいました。多くの帰宅困難者が道路脇を歩いているのを覚えています。
●新しいアパートの周囲はひどいことに:当時アパートがあったのは、浦安市のなかでも特に被害が大きな今川です。周囲が暗かったのでよくわかりませんが、道路はかなりの水浸しで、走行しているだけで車が泥だらけになってしまいました。ガスが使えず、その夜食べようと思って持ってきたカップラーメンを食べることさえできませんでした。近くのコンビニにも行ってみたのですが、食品の棚が空になっていました。とりあえず2Lの水だけは購入できたので、それを飲んで一夜を過ごしました。
●布団もテレビもない部屋に一泊:3月中旬であったのにも関わらず、部屋の中が異様に寒かったのを覚えています。引っ越し途中で布団がなかったからかもしれません。まだテレビもなかったので、スマートフォンのラジオでニュースを聞いていました。でも入ってくるニュースは限られていたので、実際に被害のひどさを知ったのはあとになってからのことです。実家に確認したら、それほど被害はないということでした。ライフラインも問題ないということです。できれば早めに浦安に越して周囲の様子を知りたいと思っていたのですが、水も下水も使えないということでは仕方がありません。一旦、実家に戻ることにしました。