美浜在住 60代男性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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美浜在住 60代男性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000168
説明・要約
【震災当日】
●災害対策の講習会が大いに役立つ:震災の3年ほど前に受けた災害対策の研修会で「30年以内にマグニチュード8以上の地震が70%の確率で来る」と言われ、「明日ですか?」と質問をしたところ、「明日かもしれないし、30年後かもしれません」というやりとりをしたんですね。それならば、とそれに備えていろいろな準備をするようになったんです。市役所などの行政組織も機能しなくなる可能性があるので、その場合はどうするのか? ハザードマップは? など、その他さまざまなシミュレーションをする体験する講習を受けていたので、この地震の際は何をするべきか、千葉県災害対策コーディネーターという2日間の研修を受け、かなり細かな部分まで実際にシミュレーションしていたことがとても役に立ったなと思います。
●周辺では、液状化現象が発生し、水道管も破裂:最初の揺れのあと、第2波のあとには水が出始めていました。写真を撮っているのですが、3時20分の時点ではさほど水が出ていなんですね。それで、3時28分に撮った写真を見るとよくわかるのですが、すでにその時点でかなりの水が出ていました。ただ、これは液状化だけが原因ではなくて、水道管が破裂したことによるものでもあると思います。
●備蓄品の置き場所問題など妻を説得しつつ、徹底した災害対策を:備蓄品は1カ月分というのを常に考えておりまして、水は2リットルのペットボトル6本入りのケースでかなり用意していました。一人1日最低2リットル換算で1カ月分。人にあげてもいいじゃないか、という思いもありまして。ただ、どこに置いておくかが問題で、いつもトラブルになる。「狭い家で何をしてるの」という感じで、正直女子には不人気でした(笑)。ただ、「その時が来たら、どうする!」という強い思いで、これだけは何があっても譲れない、ここでなびいてはいけない、と貫きました。具体的な置き場所は、まずベッドの下。ここだけでも一人当たりで2〜3週間分の水が入るんですね。あとは台所の床下収納スペースとか、クローゼットの下の方など、家中の隙間ですね。水の他には、レトルト食品やアルファ米、缶詰など、犬の分も含めて1カ月分。アルファ米は便利ですね。お湯はもちろん、水でも戻せますから。それから、懐中電灯や卓上コンロにガスボンベなど。ご近所にご年配の方も多くいらっしゃるので、かなり多めに用意していました。あとは医薬品など極一般的なものです。いざという時には消防車も来ない可能性がある、といった想定をして準備をしていました。
●「備えよ常に! 情報・食べ物・水・薬」を1カ月分用意:一番大切なものは水ですが、言いやすいので「情報・食べ物・水・薬」としています。かつては3日分とよく言われていましたが、当時から最低1週間分と思っていました。今は1週間分と言われますが、富士山爆発などを考えると、理想は1カ月分だと考えています。