東野在住 60代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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東野在住 60代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000053
説明・要約
 ●祈るような思いで地震が収まるのを待った 中央図書館の地下資料室で仕事をしている時にあの震災が起きました。あの頃は地震が多 かったですからそのまま仕事を続けていたら、奥の部屋にいた現場リーダーが上着を着て 出てきて私のうしろを通っていたんです。次第に揺れが大きくなり机にもぐろうとしたら リーダーが戻ってきて、「逃げなきゃだめ!」って。それで私も一緒に裏口から飛び出しました。
ガチャッと何かが落ちる音がしたり、まわりの民家の窓がガタガタと鳴ったりするなか、 職員みんな一カ所に集まって、私は誰かの背中に手をおいていました。地面がウォーター ベッドみたいに揺れていたので「早く止まってー!」って震えていましたね。揺れが小さ くなったかと思うとまた大きくなったり……収まるまで何分かかったか覚えてません
●街がどんどん変わっていく様子を目撃 地震が収まってからすぐに自転車で帰りました。図書館を出てしばらくは道路に何も異常 がなかったんです。「何もなくて良かった」なんて走っていたら、ある交差点に来たところ で状況が一変しました。点字ブロックが盛り上がってずれて、その先の東海大付属からも 人がたくさん出ていて大騒ぎになっているんです。
そこから 1 本入った住宅街に来ると、玄関の石段が崩れてるお宅ばかり。私の家も玄関の 石段がちょっと剥がれていましたね。壁の破損などは見えませんでした。隣の奥さんがワ ンちゃんを連れて出てきて「怖いから非難しなきゃ」って。私はワンちゃんを預かって自 宅に入りました。
●自宅が傾き、液状化が始まる ワンちゃんを座らせようと洗面所からタオルを取ってドアを閉めたら、ドアが勝手にギィ ーッと開いて。体では感じていなかったんですが、液状化の影響で家が傾いていたんです。 「えー!どうしよう!」って感じでしたね。それで裏の車庫に行ってみると、お隣との境 から砂と水がどんどん吹きだしていて。「これが液状化なんだ!」って思いました。みるみ る水が出てくるものだから自転車をどかして……車庫に止めてある新車が埋まっちゃうと 思って焦りましたが、タイヤ半分ほどが埋まったくらいで液状化は止まってくれました。