弁天在住 60代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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弁天在住 60代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000109
説明・要約
 ●下総中山にあるお琴教室で被災 あの震災があった日は市川にいたんです。下総中山にあるお琴の先生のお宅でした。築 50 年のお宅で、柱が「く」の字に曲がって見えて、天井からパラパラと粉が落ちてきて。生徒さんが何人かいましたが、パニックになることはありませんでした。地震のあとで聞いたら、私は「1 分でおさまるから、1 分よ」と言っていたそうです。
お琴教室に使っている部屋は築 50 年ですが、居間の方は最近建てなおしたばかりで丈夫だ と先生から言われ、みんなでそちらへ逃げました。そうしたら、私たちと入れ替わりで帰った生徒さんたちが駅から戻ってきました。「下総中山駅の周辺は人がいっぱいで大騒ぎ で」と。電車も止まっていましたからね。
●メールで家族の安否確認。そのまま宿泊 先生のお宅は仏壇が倒れたくらいで、ライフラインは無事でした。テレビをつけていたの で東北の状況や津波のこと、それからお台場であった火事のことなどをずっと見ていまし たね。水もガスも大丈夫でしたから、お茶となにかを食べながら。
家にいる主人のことが心配で連絡をとりましたが携帯電話がつながりません。先生のお宅 の電話を借りましたが、回線が混みあっていてやっぱりつながりませんでした。ようやく 主人と連絡がとれたのはメールでした。メールが届くのにすごく時間差がありましたが主 人と、それから浦安市内で働いている息子ともメールで連絡がつきました。
しばらくは先生のお宅で様子をみて、そのうち千葉から来ている生徒さんが帰り、近所の 方も「母が心配だから」と帰りました。最終的には私を含めて 3 人が残って、その晩は先 生のお宅に泊まりました。