舞浜在住 60代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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舞浜在住 60代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000132
説明・要約
【震災発生翌日〜現在】
●一番困ったのは排水の問題 震災以降、ライフラインにさまざまな影響がありましたが、幸い家はオール電化でしたの で、ガスが止まってしまっても特に問題はありませんでした。一番困ったのが下水の問題 です。使えることには使えたのですが、どこで排水管が壊れてしまっているかわかりませ ん。とりあえず確認作業が終わるまでは、なるべく使わないようにとのことでした。
簡易トイレも配られたのですが、あまり使った記憶はありません。おそらく近くの小学校 やスポーツジムのトイレを利用していたのだったと思います。確かに下水道が使えない期 間があったのは覚えているのですが、その間どうしていたのかほとんど思い出せません。 きっと何とかしてその日その日を乗り切っていたのでしょうね。
●ホテル内のスポーツジムが使えたことが心強かった 断水もしていたのですが、最初は公園でバケツに水を汲んで運んでいました。何日かして 庭の蛇口から水が出るようになったので、そちらを使うようになりましたが、何度か自衛隊の給水車まで水を汲みにも行きました。意外に盲点だったのが、市内の店からほとんど なくなってしまったペットボトルの水が、ホテル内のコンビニエンスストアにはかなり残 っていたということです。ジムに行くついでに何度か購入しました。
スポーツジムのお風呂が使えたことが、私にとっては不幸中の幸いでした。災害後のさま ざまな処理でストレスがいっぱいのとき、どれだけお風呂が癒してくれたでしょうか。随分と気持ちを和らげてくれたように記憶しています。会員以外の人にも安価で開放してい たようですが、当時多くには伝わっていなかったようです。あとになって話を聞くと、苦労して遠くの銭湯や温泉へ出かけていたということでした。
●震災を経験して人との関係、備えに対する意識が変化 災害に遭った時には、人との助け合いが大切なことを改めて実感します。震災を機に、近所や地域における連帯感がかなり強まったと思います。震災当日児童を預かった家族とも、今も仲良くさせてもらっています。いざというときに頼れる関係を築いておくことが、とても大切だと思います。
また、震災時には自衛隊やボランティアの活動にとても感動しました。非常時にもパニッ クにならず、整然として対応できる日本人は、改めてすごいと思います。若い方たちのボ ランティア活動に対する意識の高さにも驚かされました。
震災以降、日頃からいざというときのための準備をするようになりました。マスクや水、食料を備えておくことはもちろん、車のガソリンは無くなるまで使うのではなく、常に半分になったら給油するようになりました。また、浴槽の水も使うときに捨てるようにして います。