明海在住 70代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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明海在住 70代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000015
説明・要約
 ●自宅で読書中に発生、すぐに出口確保
12 階建てマンションの 5 階にある自宅で読書をしていたときに、上下動の揺れがきて「これは来るな」と持った矢先に、テレビで緊急報が流れてね。すぐに大きな横揺れがきて。 引き出しが開いたり、水槽の水があふれたりしました。
揺れている最中に立ち上がれたので、玄関のドアを開けました。後になって、この辺は震度 5 強だったと知り、あれが震度 6 だったら立ち上がれたかなと思います。
●目の前でみるみる道路が液状化していった
地震から 20 分くらいで外に出ました。シンボルロードに出ると、マンションの近くにディズニーの踊り子さんたちが住んでいる寮があるんですね。外国人の人たちが騒いでいましたね。
そのうちまた大きな余震が起きると、シンボルロードのレンガ敷きの目地からやおら水が 吹き出て、道が波打っていたんですね。歩道も車道もみるみる水と砂が噴き出してきまし た。「これが液状化か!」と思い、新浦安駅に向かって水がどんどん溜まっていって。標識や街灯が傾いていったり。
私のマンションの周辺も液状化が始まって。近くのホームセンターの敷地が動いていました。余震の度に水と砂がどんどん湧き出ていましたよ。
●水とガスが止まり、家が若干傾いた 案の定、水が止まりましたね。ガスも止まりました。その日は冷蔵庫にあったものをカセ ットコンロで煮炊きして食べました。電気は計画停電以外は大丈夫でしたね。電柱がスト ンと地中に潜ってしまい、手を伸ばすと電線がそこにあるほどです。危ないですよね。今 川のあたりは液状化が相当ひどかったです。
自宅の被害はそれほどでもなく、家が少し傾いた程度です。だから修理はしていません。 でも窓などが開かなくなったので、大工さんにすぐ修理してもらいました。
●マンション自治会長として震災対応を開始
ガスは遮断機が自動的に動いて止まりました。当時はマンションの自治会長を務めていた ものですから、拡声器を使って遮断機の解除方法をアナウンスしました。電気は OK。水は、マンションの受水槽を清掃のために空にしてしまっていたんです。だから備蓄してあった 2L のペットボトルを 1 世帯あたり 6 本、夕方から配り始めました。
平日の昼間だったからマンションには人がいなかった。でも人手が必要だから敷地内にいた人たちに声をかけて。7〜8 人くらいだったかな、その日の夕方には仮の災害本部を立ち上げました。みんなで手分けして。留守のお宅もあったものですから、結局、翌日また水 の配布を行って 258 世帯に配り終えました。簡易トイレも配りました。
以下? 自治会長 兼 防災部長
オトコがいなかったから、夕方からとりかかった。