日の出在住 70代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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日の出在住 70代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000091
説明・要約
 ●地震後に外を見ると地獄のような光景だった
地震当日は自宅にいました。何をしていたのかはよく覚えていないのですが、地震のあっ た時間はいつも昼寝をしているので、寝ていたんだと思います。揺れが収まるまでそのまま部屋にいました。
自宅はマンションの4階で、揺れが収まってから外を見ると、下の歩道のマンホールが浮 き上がり噴水のように水が噴き出していてすごかったんです。前の 50 メーター道路も水が溢れて波打っているのがわかりました。自宅の中は被害がまったくなかったので外を見 たときの驚きは大きくて、地獄絵みたいと思いました。ぐちゃぐちゃだし、ぼこぼこだし本当にすごかったんです。
●すぐに水を確保し、米を炊いた
まず最初に電気・ガス・水道を確認しました。揺れが収まってすぐは水と電気は使えたの で、すぐ米を研ぎ炊きました。次に生活用水を確保するために鍋や風呂に水をはりました。 そして電気が使えなくなると真っ暗になってしまうので、ロウソクを準備しました。
案の定、しばらくするとライフラインが全部ダメになってしまいました。なので炊いたお 米を食べ、お腹いっぱいになったら布団に入ることにました。起きていてもテレビはつか ないし、本も読めないし、やることもないので。また暗くなってから出歩いたり、動いた りすると危ないと思ったせいもあります。なので早めに寝て、明るくなったら起きること にしました。
●過去の被災経験があったからこそ 過去の被災経験があったからこそ 過去の被災経験があったからこそ 過去の被災経験があったからこそ
この行動をとったのは過去の経験からなんです。私は東京大空襲を経験しています。そし て 78 年の宮城県沖地震も仙台にて被災しているんです。その時はガラスも割れ、家財も ほとんど駄目になり、助かったのは茶碗蒸しの茶碗ひとつぐらいでした。
その時に様々なことを体験し学びました。「暗くなったら動かず布団に入り、明るくなっ たら起きる」というのもその中のひとつです。ガラスや食器が割れ、真っ暗の中を動くの はとても危険です。今回はそうではありませんでしたが、何があるかわからないので、あの時と同じ行動をとったんです。