入船在住 70代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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入船在住 70代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000094
説明・要約
【震災発生翌日〜現在】
●翌日から泥かき。水分を含んだ重い泥に苦労した
液状化で出た泥は、予想していたものよりとても多いものでした。2tトラックで 4〜5 杯 は出たんじゃないかと思います。水を含んでいるのでとても重く、道路までかき出すのは 老夫婦ふたりではとても大変な作業でした。まわりのお宅も同じような状況だったので、 助け合って作業するという余裕もなかったですよね。泥かきを続けたせいだと思うのです が、それから腰が少し悪くなってしまいました。
●傾いた家の修復に2年程かかった
液状化の影響で傾いてしまった家を直さなければなりませんでした。ただ、近所の方も皆 同じように修繕が必要でしたので、業者の手は開かないし、数も足りません。結局流れてきた岐阜の業者にお願いしました。
家全体をジャッキアップし、液状化対策をしました。修繕終了まで2年もかかってしまい ました。200 万円の補助が出たんですがそれだけでは足りず、自腹で 150 万ほど出しまし た。ただ直ったとはいえ完璧ではなく、今も微妙に傾いています。
●浦安にはもともと問題があった
日本は昔から地震が多い国ですし、今回のように大きな地震が浦安を襲う可能性も市はわ かっていたはずです。想定外ではないのだから、いざという時の準備をもっと市はしていても良かったのではと思います。
埋め立て造成の浦安は、地震が来れば今回のように液状化に見舞われることもわかっていたはずなんです。液状化が起こってからいろいろやっても遅い。事前の対策をもっとしっ かりとやるべきだったと思います。これからの未来にこのような負のものを残さないでほ しいですね。