東野在住 70代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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東野在住 70代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000113
説明・要約
 ●大きな揺れに恐怖を感じ、すぐ外へ避難した
地震が始まってすぐ、私は怖くなって玄関を飛び出しました。ヘルメットがないからカバ ンを頭に乗せてね。外に出ると近所の家が揺れていたり、窓がガシャガシャ鳴っていたり、 とにかく怖かったのを覚えています。
目の前の道路には大きな亀裂が入ってしまって、地震の揺れに合わせてその亀裂が開いた り閉じたり。そのうち主人は近所を見てくると言って家のまわりをあちこち歩いていまし た。そしたら私の家から水が噴きだしましてね、お台所の方からなので最初は水道管が壊 れたのかなと思って見ていたんです。そうしたら今度は泥の混ざった水がさらさらと溢れてきまして、咄嗟に主人を呼びました「うちが大変よ!」って。
●台所が断水。ガスと電気は無事だった 地震が収まってから家に入り、すぐに水道やガスを確認したと思います。お風呂場とトイレは無事でしたが、お台所は水が出ませんでしたね。ガスも止まっていましたけど、地震 を感知して自動で止まっただけなので問題はありません。電気も……そのあとテレビを見 ていたわけだから大丈夫だったってことね。
テレビではずっと津波警報が出ていましたよね。浦安にも津波が来るんじゃないかという話になって、家を出てどこか高い場所に避難することにしました。だけど、近所の高層マンションなどは入口が入れなくなっていますでしょ。それで主人が車を出してくれて新浦安駅の商業ビルがある方に向かいました。途中の道路は液状化でガタガタしていましたね。
●高い場所を求めて新浦安駅前で気をもんだ
車を停めて駅前を歩いてみても、どのビルもシャッターがもう閉まっていて入れません。そしたら向こうに明治生命のビルが見えて、中に人がいっぱいいたんです。あそこなら人 もいるから怖くないと思い逃げ込むと、帰ろうとしている職員の方たちだったんですよね。 じきに私たちも出されるけど、でも高い所にいなきゃって思っていたから、国際センター ビルのパン屋さんの前で主人とどうしようか考えました。それで結局、オリエンタルホテルなら高いから安心だろうという事になり、逃げ込んだんです。
最初は入れてもらえなかったのですが、主人が「じゃあ食事するから」と交渉してくれて 入れました。そのまま 2 階のレストランに 9 時くらいまでいたかしら。夕食もそこで済ま せてからロビーに出ると、たくさんの人でごった返してました。携帯が使えないから公衆電話がすごい行列になっていてね。そこから息子や娘に電話して無事を伝え合いました。