東野在住 70代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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東野在住 70代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000114
説明・要約
【震災発生翌日〜現在】
●家のまわりにたまった泥を取り除く
翌朝からは家のまわりの泥かきをしました。浦安市指定のごみ袋に泥を詰めるんですが、 重すぎてそれを道路に運ぶことができません。主人がインターネットでキャリーカートを注文してくれてね、翌日には届いたものですから重宝しました。年寄りだけでは大変だか らと、近くに住む孫も泥かきを手伝いにきてくれました。
●水は2日後に復旧。息子の家は断水がつづいた
ご近所は塀が崩れたり家が傾いたりとさまざまです。私の家もそうですけどどのお宅も泥 水が噴きだしていましたよね。それと水道ね。うちは水道管がやっぱり破裂してしまって いて、震災の 2 日後には業者の方が直しに来てくれました。
東野3丁目に住んでいる息子の家は傾いて、やっぱり水道が使えませんでした。私たちの 家は2日後には水が出るようになったものですから、夜になると食事とお風呂を借りに、息子夫婦と孫が来ていましたね。震災から 10 日ぐらいはそうしていたと思います。
息子は都内で働いています。あの震災の日は、葛西まで知り合いと帰ってきたところでそ の方の奥様と電話がつながって、奥様に迎えに来てもらって夜中に帰宅したようです。息子の奥さんは専業主婦で、ふたりの息子は今から4年前だから……高校生と中学生でしたね。すぐ学校が休みになって家にいましたからね。孫たちは泥かきを一生懸命やってくれ て助かりましたよね。
●数日後、友人たちの被害状況も見えてきた
震災後に物が買えなくて困ったという記憶はないですね。自宅のまわりには比較的スーパ ーが多いものですから、お店に行っても物が品薄ということもあまりなかったように思います。
主人が地域の老人クラブの副会長をやっていましたが、震災の被害はうちがひどかったほうみたい。クラブで被害の集計をした時もうちと2軒くらいでしたよ、被害が出たの。お仲間がうちの泥かきを手伝いに来てくれたこともありましたね。
私の友だちが今川に住んでいましたけど、あっちは被害がひどかったですよね。仮設トイレが建ったけど夜は怖くて行けなくて、おトイレは庭に穴を掘ったって聞きました。そこの旦那さんが今川の復旧責任者でね、状況を聞いたらうちの方とは比べものにならないほどの被害で。気の毒でしたよね。