東野在住 70代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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東野在住 70代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000115
説明・要約
 ●自宅で遭遇したあの地震
私は巡回検診医で、普段は月曜から金曜までの5日単位で関東一円をまわっています。あの震災の日はたまたま休みで東野の自宅にいました。地震の瞬間に「きた!」と気づいて、6階でしたから激しく揺れましたよね。女房がすぐに玄関を開けに行って、ドアを持っているけど揺れで体を持っていかれて。壁で額を擦ったりしていたものですから、書斎にあったハードカバーの本をドアに挟んでおきました。
ちょうど風呂に入ろうとしていたのかな、廊下から風呂場をちょっと見たら、浴槽の水が 大きく波打って溢れていましたね。
●地震のあと、家族が集まってきた 地震が収まってからもしばらくは家の中にいました。女房はしっかり者なので、彼女が整 理しているキッチンなどは物が散乱しないで済みました。私の書斎は本がたくさん落ちま したけどね。
明海に住んでいる息子が、地震のときはダイエーかどこかにいたらしく「あっちの方は道 路から泥水が吹き出て大変なことになっている」と、ズボンの裾を泥だらけにしてやって来ました。結婚して弁天に住んでいる娘もそのうち自宅に来ました。
●山登りの道具が活躍した 家族全員が集まったその晩は断水していたし……電気も消えていたかな。私は昔山登りな んかをしていたので、頭にライトを着けて過ごしていたと思います。
自宅は大型のマンションで貯水タンクがあったんですね。当日か翌日には1階の非常用の 栓をあけて住民に水を配っていましたね。トイレなどの排水は、たまたま風呂の浴槽に水が残っていたからその水を汲んで流していました。