舞浜在住 30代男性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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舞浜在住 30代男性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000166
説明・要約
【震災当日】
●被害の大きなエリアで、泥かきをする:発生翌日以降は、友人と泥かきのボランティアに行きました。高洲に行ったのですが、ここはかなりひどい状況でした。それから、近所も比較的高齢化が進んでいるエリアなので、人手の足りない家の泥かきを手伝ったりしていました。
●断水期間が1カ月間続き、風呂とトイレに苦労:水が出なかったですね。私の住んでいるエリアは断水がかなり長く続きました。4月の中旬過ぎぐらいまで、ちょうど1カ月ほど水が止まった状態でした。これがとても面倒なんですが、風呂に入ることができないので、銭湯に行くんですね。当然のことなのですが、同じ状況の人がたくさんいますので、すごく混んでいる。それで、Uセンターが風呂を無料開放していたので、そこにも1度入りに行きました。ここは市役所が運営する高齢者センターのような慰安施設で、そこに大浴場があるんですよ。とにかく風呂には苦労した記憶があります。特に泥かきをすると汚れるので、風呂には入りたいんです。それでなんとか風呂を探しては入っていました。トイレに関しては、申し訳ないんですけど、下水関係が機能していた元町のコンビニなどのトレイを借りていました。仮設トイレもありましたが、正直あまり使いたくなかったんですね。近所の公園に大便用と小便用と5台ずつぐらいでしょうか、合計10台ほど設置されていましたが、やはり不潔なんです。とにかく仮設トイレはできるだけ使いたくなかった。男性の私がそうでしたから、女性はなおさらだったのではないでしょうか。あとは、市から配られた凝固剤とか携帯用トイレなども使いました。とにかく上下水道ともに水関係はすべてダメでした。ようやく生活が落ち着いたなと感じたのは、やはり1カ月経って水と下水が通るようになってからですね。
●ボランティア活動をしたいが、情報が混乱:入庁まで暇だったものですから、ボランティア活動をしようと思ったんですね。でも、適確な情報がなかなか得られない。ボランティアセンターのホームページを見ても、受け入れ態勢とか状況というのが、いまひとつわからないんです。希望者をさばききれていないというか……、適確な情報の発信ができていないという感じを受けました。ただ、ボランティアセンターに直接行けば、混乱してはいるもののなんとかなるんですけどね。
●震災対応の活動が同期の絆を深める:入庁後2カ月間ぐらいなんですが、当然のことながらどこに配属されるわけでもなく、同期と一緒に震災対応の作業をしたんですね。泥かきから始まって、罹災証明書を書くなどいろいろなことをやりました。普通、市役所の研修というのは2週間ぐらいで終わるのですが、長い期間同期と一緒に仕事をすることができ交流が深まりました。「大変だったのでは」などとよく言われますが、私としては非常に貴重な期間でした。