東野在住 80代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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東野在住 80代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000111
説明・要約
 ●地震発生後すぐ外に飛び出すと……
妻とふたりで家にいたときに地震が発生して、妻がまっさきに家を飛び出しました。私も続いて外へ。家の前の道路に10cmくらいの亀裂が入っていて、揺れる度にパカパカ動いていましたね。
私は家の近所を見に行きました。水が出ている家や塀が倒れている家やなんかもあってね。 そうしたら自宅の前にいる妻に「うちが大変よ!」って呼ばれて。自宅に戻ると泥水がさらさらと敷地内にあふれ出していました。私の見た感じですと、東野あたりの北側(元町寄り)はそんなに被害なかったように思います。逆に南側(新町寄り)は液状化の被害がうんと出ていましたよね。
●ライフラインの確認、そして避難
揺れが収まってから家に戻ってライフラインを確認しました。台所は水道管が破損していたので水が出ない。風呂場などは使えました。ガスは地震を感知して止まっただけで、電気は大丈夫でした。
テレビをつけたら、東北の津波のことをやっていた。浦安にも津波がくるといけないから高い所に上がろうと。ところが付近の高層マンションはオートロックで入れない。そこで、妻と車で新浦安駅の商業ビルに向かいました。途中の道路はガタガタで、境川の岸壁が陥没していました。
●オリエンタルホテルに夜まで避難していた 車を駅前のMONAに停めて、明治生命のビルに人がいっぱいいたので逃げ込みました。ところがその人だかりは帰ろうとしている職員だったんです。皆さん帰ってしまうので私たちも出るしかなくて、妻とあれこれ考えてオリエンタルホテルに逃げ込むことにしました。
2階の中華レストランにしばらくいましたね。夕食もそこで済ませて9時くらいまでかな。 レストランから出てくると、おそらく帰宅困難者の方たちがロビーに大勢いて、毛布にくるまっていました。携帯電話が通じないからロビーの公衆電話には長い行列ができていてね、そこから電話したら息子の嫁と孫が家にいて。8時か9時頃には連絡がとれました。埼玉に嫁いだ娘にも電話できて無事でした。
あの日、オリエンタルホテルから帰宅して就寝しました。余震がずっと続いていて怖かったですよね。