日の出在住 80代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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日の出在住 80代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000147
説明・要約
 ●マンションの7階でテレビを見ている最中に被災
大きな揺れが起こったとき、私は8階建てマンションの7階でひとり、テレビの国会中継を見ていました。どんな議員がどんな質問をして、それにどんな答弁が得られるのかがとても興味がありますのでね。おもしろい質問をするな……なんて思って見ていたら、突然グラグラっときたのです。
●階段を一気に駆け下りて駐車場へ避難
地震だと思う間もなく箪笥が倒れまして、急いで玄関へと走っていきました。揺れがなかなか収まらないので、これはいけないと思い、階段を一気に1階まで駆け下りました。普段はエレベーターを利用しているのですが、なぜかこのときは使う気にもなりませんでした。
そのまま外に出て、駐車場でしばらくの間たたずんでいました。地面が揺れていて思うように立っていることもできません。それで近くの木につかまって耐えていました。大きな揺れでありながら、建物が崩れ落ちたり、傾いたりということはありませんでした。それ が不幸中の幸いだと思っています。
しばらくして近くに住んでいる娘たちが私の様子を見に、孫たちと一緒に来てくれました。たまたまその日は妻が娘のところへ遊びに行っていて、妻も一緒でした。家族皆が私のマンションで合流し、安全を確認し合ったというわけです。
●娘たちから液状化の話を聞くも想定内のことと納得
私のマンションへ来る途中、道路にヘドロみたいなものが出ていたという話を聞き、これは液状化が始まったのだなと思いました。いろいろな事情があって浦安へ越してくることになったのですが、ここはもともと海だった場所で、そこへ埋め立てをして作った地なのです。だから、何を聞いても特に驚きはしませんでした。
あとになって、液状化でマンホールが大きく浮き上がってしまった光景や、道路がボコボコになってしまった様子も見ましたが、これはすべて想定内のことでした。もともと埋立地なのですから、何か起こっても仕方がない場所ではあるのです。