日の出在住 80代男性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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日の出在住 80代男性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000148
説明・要約
【震災発生翌日〜現在】
●ライフラインに支障がありながらも、それほど辛かった思いはなし
当時のことはよく思い出せないのですが、確かしばらくの間、水や排水が使えなかったよ うに思います。ガスはどうでしたでしょうか……思い出せません。食事についても特に困ったという思いはありません。私の場合、すべて妻がいろいろ面倒を見てくれていたので、あまり大変だったという記憶はありませんね。
そういえば、確かに断水していましたし、トイレが使えませんでした。コンビニエンスストアやスーパーへ行っても水がない状態で、全国各地の友人がペットボトルの水をたくさん送ってきてくれたのを思い出しました。それから、都内の健康ランドへ義理の息子に車 で何回か連れていってもらいました。都内のお風呂へ行くなんて何十年ぶりかだったので、それはそれで楽しい思い出ですね。
トイレはマンションから300m ほど離れた場所に設置されていました。毎日そこを利用していたので、大変だったといえば大変だったのですね。でも、3、4年も経てば、当時の苦労など忘れてしまいますから……。震災が起こったのは3月でしたし、それほど気候的にも寒くはありませんでしたから、余計辛かった思いが残っていないのでしょう。
●浦安で起こった液状化は想定内のこと
浦安で起こったことは、想定内と言えば想定内のことでしたので、それほどショックはありませんでした。ただ、東北で津波に遭った方たちは本当に大変だったと思います。あの地域は若い頃よく行った場所でもあり、ニュース報道を見ながらも本当に大変なことになったと思いました。
もちろん海岸沿いのエリアですから、東北の人たちはいつ津波がきてもおかしくはないと想定はしていたと思います。ただ私がいう浦安の液状化が想定内という話とはまったく違 って、あれは本当に想定外の大きな津波だった。現地の人たちのことを思うと、とても気の毒に思います。
●今後の対策に期待
東北の被災地を映し出したニュースを見れば、浦安での被害などたいしたことはありませ ん。それでも、この地に来たばかりの人たちは本当に大変だったと思います。ですが、何度も言うようですが、もともと浦安は海を埋め立ててできた地ですから、液状化が起こってもまったく不思議なことではないのです。
市の予算がどうなっているのか、国の予算がどうなっているのか、今後の対策についてもいろいろ思うことはありますね。