20代男性 震災体験談(震災翌日〜現在)
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20代男性 震災体験談(震災翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
ファイルサイズ 111KB
コンテンツ番号 UT00000205
説明・要約
【震災翌日〜現在】
●グラウンドが使えず、毎日都内へ 浦安のグラウンドが使えなくなってしまったので、自転車で毎日40分ほどかけて都内のグラウンドへ通っていました。トップチームの練習は通常、朝9時〜12時頃までですが、そのときはなかなかグラウンドを確保することができず、ほかのチームが利用していない朝一番の時間に練習をしていました。通常よりも移動に時間はかかりますし、朝早いということで多少不便な思いをしました。 グラウンドが使えなくなってしまったので、子供たちの練習はしばらくの間お休みするしかありませんでした。それでもサッカーをしたいという子供たちを集め、公園の隅でちょっとしたトレーニングなどをやっていましたが、子供たちにとっては本当にストレスだったと思います。もちろん公園ですので、スパイクシューズは履けませんし、ボールを蹴ることもできません。ほかの公園利用者の迷惑にならないように、静かに体を動かすことしかできませんでした。
●サッカーで浦安を盛り上げていきたい この地で生まれ育った私にとって、浦安は大好きな町です。震災によって住居に被害を負った人も多くいます。道路や建物もまだ完全にもとに戻った状況ではありませんが、そんな浦安をサッカーで頑張って盛り上げていきたいという気持ちが強くあります。 また、特に市内の道路を修理している仕事に関連している友人がいるので思うのですが、市民だけでなく多くの方たちの力で復興作業が進んでいます。その方たちのためにも、一市民としてお礼をしたいと思っています。サッカー選手である自分にできることは、チームで頑張って多くの人に元気を届けることだと思っています。
●サッカーの楽しさを再認識した子供たちにエールを 震災を機に、多くの子供たちがサッカーを思う存分できる環境から遠ざけられてしまいました。でも逆にこの出来事が、どんなに自分がサッカーを好きで、続けていきたいと思っているのかを再認識するいい機会でもあったかと思います。 グラウンドも使えず、ろくにボールを蹴ることもできない日々が長く続いたのにも関わらず、今も頑張っている子供たちにエールを送りたい。将来は、Jリーグを目指して頑張ってほしいと切に願っています。