20代男性 震災体験談(震災翌日〜現在)
20代男性 震災体験談(震災翌日〜現在)
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PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
ファイルサイズ 111KB
コンテンツ番号 UT00000203
説明・要約
【震災翌日〜現在】
●事務所のあるマンション周囲で復興作業に従事 もちろん練習どころの話ではありません。クラブ事務所があるマンションはひどい液状化の被害を受けていたので、選手たちが率先して泥を取り除く作業に従事しました。スコップで泥を掻き出し土のう袋に入れ、近くの公園へ運ぶという作業を1週間ほど延々と続けていたと思います。 それでもこのことを機会にマンションの住民の方たちとも知り合いになり、私たちのチームをとても応援してくれるようになりました。今でも熱烈なファンが多いと聞いています。大変な状況ではあったけれども、今思うと地元の人たちに自分たちの存在を知ってもらえるよい機会にはなりました。
●震災により練習環境に大きな影響が 4月になると関東リーグが始まるのですが、浦安には練習できるような場所がありませんでした。そこで都内のグラウンドを借りて練習をすることになるのですが、千葉県のチームはなかなか簡単に借りることはできません。そこで、ほかのチームが使っていない時間帯を探してようやく利用させてもらえることになったのですが、これがまた大変でした。 朝早いうえに、移動にも時間を要します。この状況が1年間続いたのですが、やはり体力的にも少なからずとも負担があったと思います。その年は優勝も期待されていたのですが、思った通りの練習もできず、3位で終わってしまいました。チームの力というよりは、震災による環境の変化も大きく影響したのだと思っています。
●よい成績を残すことで浦安に元気を届けたい まだ道路は完全に修復されたわけではないし、浦安が震災以前の姿に戻るにはまだまだ時間がかかります。それでも震災があったことで、普段あまり関わりのなかった人たちとも知り合いになり、自分たちのチームの存在についても知ってもらえる機会になりました。 今振り返ると、本当にいろいろな人に助けられて進んできた4年間でした。どんなに苦しいことを経験しても、乗り越えていけるという姿を示していきたいと思っています。サッカーでいい成績を残すことで、浦安の人々に元気を届けていければ光栄です。