『日本商人の源流 中世の商人たち』
佐々木銀弥/著 筑摩書房 2022年
中世は商人の身分が確立しておらず、様々な形態の商いが存在
しました。集団で遠隔地を往来した隊商、近隣地域を相手とした
大原女などの行商人、常駐の店舗を構えた都市の商人、海や河川を
利用して朝鮮とも取引した貿易商人など、中世社会の政治と社会経済
のありかたに深く根差しており、古代の商人とは異質の性格と機能を
持っていました。中世の商人の実態を掘り下げ、商業が発展していく
様相がわかる、近世から現代商人の源流をたどる考察です。