浦安市立図書館

考える絵本

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画像:かず

『かず』

西内久典/ぶん 安野光雅/え 福音館書店 1970年

  数量と数字の関係を、幼い子にも分かりやすく説明する絵本。指の本数と動物の足の数や咲いている花の数など身近なものとを対比させるほか、ページの枠の色と紹介している数字の色を合わせており、視覚からも「数を数える」ということへの理解を手助けしています。初めて数字に触れる子どもにお薦めです。

画像:くらべてかんがえる

『くらべてかんがえる』

安野光雅/さく 遠山啓/監修 福音館書店 1972年

  組み方の違う積木、ねずみが入り込んだ迷路、子どもたちが遊ぶ田舎の風景など、左と右のページに描いてある絵を比較して、同じところと違うところを探す絵本です。説明が書いてあるのは最初だけで、それ以降はヒントなしで2つを比べていきます。違いがあるのかないのか、絵を見て考えることの楽しさが味わえます。

画像:じゅんばん

『じゅんばん』

安野光雅/作 福音館書店 1973年

  並べられたトランプから「上の列の右から6番目」が何のカードか当てたり、こうもり傘が干してあるマンションの部屋が何階の左から何番目かを考えたりと、遊び心を織り交ぜつつ「順番」というテーマを巧みに表現した絵本です。グループ分けと番号の付与の組み合わせが、住所の考え方へ発展していく様子は見事です。

画像:ABCの本

『ABCの本 へそまがりのアルファベット』

安野光雅/作・絵 福音館書店 1974年

  海外でも出版された安野光雅の代表作。錯視が組み込まれた木製のアルファベットと、その文字から始まる物の絵が描かれたシンプルな構成ですが、安野が考えた絵とアメリカ人やイギリス人が想像する絵には、大きな違いがあることに苦労したそう。絵の選定や彼らとのやりとりは、随筆『空想工房』に詳しく書かれています。

画像:あいうえおの本

『あいうえおの本』

安野光雅/作 福音館書店 1976年

  『ABCの本』の平仮名版ともいえる絵本。例えば、桜の木でできた「さ」の字には、三輪車で逆立ちするサルの絵が添えられており、「もの」と「言葉」を結びつける工夫が伝わります。エッシャーを思わせる騙し絵や、該当するものが隠された飾り枠など、前作同様、安野光雅の遊び心がふんだんに詰まっているのも特徴です。

画像:天動説の絵本

『天動説の絵本 ―てんがうごいていたころのはなし―』

安野光雅/作 福音館書店 1979年

  「地面は動かず、太陽や星が貼り付いた丸天井が動いている」と信じられていた頃、人々が何を考えて暮らしていたのかを描いた絵本です。 死や病気を恐れ、魔術や占星術に奇跡を求めていた古い時代を、単に否定したり馬鹿にしたりしてはいけない、真理を手に入れるために必要だったと安野は説いています。古い書物のような装丁も魅力的です。

画像:10にんのゆかいなひっこし

『10にんのゆかいなひっこし』

安野光雅/作 童話屋 1981年

  見開きに描かれた二軒の家。ページをめくるたびに、10人の子どもがひとりずつ左から右の家へ引っ越していきます。窓から見える子どもの数を元に見えない場所にいる人数を考えたり、どの家財道具が隣の家に移ったかを探したり、楽しみ方は様々。数の増減という概念を学べるとともに、細かな描写にこだわりがつまった絵本です。

画像:しりとり

『しりとり』

安野光雅/さくえ 福音館書店 2018年

  絵で「しりとり」ができる絵本。最初の見開きから絵をひとつ選んだら、ページをめくって言葉が繋がる絵を探していきます。動植物、日用品、楽器など、256点の淡い色調で描かれた水彩画はややデフォルメされており、どこか懐かしさを感じられます。安野光雅が亡くなる2年前に刊行された晩年の作品です。

画像:なぞなぞ

『なぞなぞ』

安野光雅/作 福音館書店 2021年

  人魚、ロビンフッド、風神雷神、月のうさぎなど、物語の登場人物や空想上の生き物を選択肢として描いた、なぞなぞの絵本。『しりとり』(福音館書店刊)同様、それぞれの絵は輪郭をつけず淡い水彩で描かれており、柔らかさを感じさせます。小さな子には分かりづらいものについて、巻末に解説を掲載。安野光雅の遺作となりました。

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