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画像:子どもに語るアジアの昔話

子どもに語るアジアの昔話(全2巻)

アジア地域共同出版計画会議/企画 松岡享子/訳 こぐま社 1997年

 アジアのユネスコ加盟国による共同出版事業として出版された「アジアの昔話」(全6巻)を再編集したものです。1、2巻合わせて、14か国27話の昔話が掲載されています。土地の人々や動物、王さま、魔物などが登場する昔話はその国らしい特色や味わいがあり、どの国の子どもたちにも親しみやすい話が集められています。

画像:白いりゅう黒いりゅう

白いりゅう黒いりゅう

賈芝・孫剣冰/編 君島久子/訳 赤羽末吉/絵 
岩波書店 1964年

 中国の少数民族の間で伝承された話を集めた民話集。パイ族の「白いりゅう黒いりゅう」は洪水を引き起こす黒いりゅうを倒すため、木彫りの白いりゅうをつくる話で、白竜廟の由来譚です。また、タイ族の「くじゃくひめ」は日本の羽衣伝説に似ていて、両者を読み比べても楽しめます。

画像:りこうな子ども

りこうな子ども アジアの昔話

松岡享子/編・訳 下田昌克/絵 こぐま社 2016年

 人さらいにあった男の子は、人さらいの男にお話をせがみます。話しているうち、男は男の子の利口さに舌を巻き、男の子を家に帰すことにしました。表題作の「りこうな子ども」(インド)ほか、賢い子どもが出てくる、インドネシアとネパールの昔話を収録。絵が豊富で文字が大きく、物語を読み始めた子どもにもおすすめです。

画像:王さまと九人のきょうだい

王さまと九人のきょうだい

君島久子/訳 赤羽末吉/絵 岩波書店 1969年

 子どもが欲しい老夫婦が不思議な丸薬を飲んで授かった子は、顔もからだもそっくりな9人の子どもでした。大きくなった子どもたちは、それぞれの特技を使って、みやこの王さまの無理難題を解決していきます。中国雲南省のイ族の昔話ですが、中国には類話がいくつもあるそうです。

画像:犬になった王子

犬になった王子

君島久子/文 後藤仁/絵 岩波書店 2013年

 大昔、チベットのプラ国には何も作物がありませんでした。王子のアチョは蛇王の住む洞穴で穀物の種を手に入れますが、姿を犬に変えられてしまいました。「心から愛してくれる娘に出会ったとき、お前は救われる」という山の神の言葉を頼りに、王子はある村の娘を訪ねます。画家が現地を旅して丹念に描いた絵が印象的な1冊です。

画像:1つぶのおこめ

1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし

デミ/作 さくまゆみこ/訳 光村教育図書 2009年

 王さまは、村人たちから預かった米を、飢饉になっても独り占めしていました。村娘のラーニは、今日は1粒、明日は2粒と、30日間、前の日の倍の米粒をくれるよう頼みました。王さまは承知しますが、米粒はどんどん増えていき、30日目には予想外の数になりました。インドらしい細密画が美しく、物語と、数の面白さの両方を楽しめます。

画像:おばけのトッケビ

おばけのトッケビ

金森襄作/再話 チョン スクヒャン/画 福音館書店 2005年

 「トッケビ」は、韓国・朝鮮で、妖怪や精霊など、不思議な力をもつ存在として伝承されています。ある日、若者が墓の横で寝ていると、トッケビがやって来て、若者を百年前に死んだ老人だと思い込み、村の娘の命をとってきて生き返らせてやると持ちかけます。若者は機転を利かせて、娘を助けます。はらはらドキドキする、少し怖いお話です。

画像:きんいろのしか

きんいろのしか

ジャラール・アーメド/案 石井桃子/再話 秋野不矩/画
福音館書店 1968年

 金が大好きな王が狩りに出かけると、金色に輝く鹿を見つけます。生け捕りにされそうになった鹿を心優しい少年ホセンが助けますが、少年は王に捕らえられ、鹿を連れてくるよう命じられました。バングラデシュの壮大な昔話の情景を、南アジアに何度も旅をしたという日本画家の秋野不矩が色鮮やかに描いています。

画像:スーホの白い馬

スーホの白い馬

大塚勇三/再話 赤羽末吉/画 福音館書店 1967年

 スーホは愛馬と競馬大会に出て1等になりますが、馬を気に入った殿様に取り上げられてしまいます。馬は逃げ出し、たくさんの矢を受け、瀕死の状態でスーホの元へ帰ってきました。大判横長の版型に見開きで描かれた絵から、広大な内蒙古の情景と馬の疾走感が伝わってきます。モンゴルの楽器、馬頭琴の由来譚です。

画像:ヒマラヤのふえ

ヒマラヤのふえ

A.ラマチャンドラン/さく・え きじまはじめ/やく
 木城えほんの郷 2003年

 貧しいラモルと妻は、一晩泊めたお礼として、おじいさんから魔法の笛をもらいます。その笛を吹くと辺りが美しい花畑になり、その音色に魅了された星がラモルを蜂に変えてしまいました。インドの民族衣装のような色鮮やかな色彩と文様でかたどられた絵が美しい絵本です。

画像:プンク マインチャ

プンク マインチャ

大塚勇三/再話 秋野亥左牟/画 福音館書店 1992年

 いじわるな継母と暮らす娘のプンクは、仕事を言いつけられ、いつもおなかをすかせていました。ある日、やぎの放牧をしていたプンクは、きつねとやぎの二つの頭を持つ不思議な雌やぎからおいしいパンとスープをもらいます。インドとネパールに6年滞在していた作者による挿絵を通じて、ネパール民話の魅力が伝わってきます。

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