浦安市立図書館

多様化する価値観と新しい時代


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『サラダ記念日』

俵万智 /著  河出書房新社  1987年

  当時25歳の現役高校教師によるこの歌集は、若い女性の目を通した日常の風景や、恋の情景などを切り取った歌で、短歌になじみの薄かった多くの人たちの心を掴み、歌集としては異例の280万部を超えるベストセラーとなりました。以降、「○○記念日」という言葉が広まり、さまざまな記念日が作られるきっかけになったことからも、社会に与えた影響の大きさが伺えます。

『なんとなく、クリスタル』

田中康夫 /著  河出書房新社  2016年

  バブル期直前の東京を舞台に、女子大生のきらびやかな生活が描かれます。当時の流行を象徴するサン・ローランやルコントなど、実在のブランドや店舗名が登場し、それぞれに詳細な注釈が付され、解説されます。小説というよりも、時代の空気感を驚くほどリアルに伝え、当時の若者文化を写し出すバイブル的存在となりました。作中に登場するブランド志向で自由奔放な若者たちを指す言葉として、「クリスタル族」という言葉が生まれました。

『火車』

宮部みゆき /著  新潮社  2012年

  勤務中に負った怪我で休職中の刑事が、知人からの依頼を受け、突然姿を消したという婚約者の行方を探します。自己破産の過去がある婚約者の足取りを追う中で、彼女の過去が徐々に明らかになっていきます。バブル期の狂騒の中、自己破産という社会問題を背景に、人間の脆さを色濃く描き、社会の厳しさを浮き彫りにします。真相に迫るにつれ、読者は深まる謎の虜となる、社会派サスペンスです。

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