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登山を始めよう

 登山初心者の第一歩。基本書で確かめる。
画像:『山岳装備大全』

『山岳装備大全』

ホーボージュン×村石太郎/著 山と渓谷社 2010年

  本書には登山に関する指南やマニュアルはほとんど書かれていない。あるのは道具がどのようにして生まれ、進化してきたかである。道具の進化とはすなわち登山の進化であるとし、人類が8000m級の登頂に成功できるようになったのも肉体鍛錬・技術の研鑽とは別に登山用具の発展があればこそと述べている。用具や装備を豊富なビジュアルを交え、系統だてて解説し、具体的な選び方も紹介。本格的に登山に取り組む方の装備の充実に役立つ一冊。

画像:『安心!山のぼりバイブル』

『安心!山のぼりバイブル』

樋口英子/監修 大泉書店 2008年

  紀行番組や写真集などで美しい山の風景を目にした時、憧れの気持ちを抱いて「いつかは私も」と思ったことは誰しもあるだろう。そこでまず始めに何処へ行くべきか、そして何をどのように準備すれば良いのかと考えた時には本書を手に取ってもらいたい。例えば9月は山梨県の石割山が秋の草花と富士山の眺望の素晴らしさから、1月では千葉県の富山が満開の水仙の見事さから紹介されている。地域も標高も様々な山の中から自分の求める山が決まったら、いよいよ道具を揃え、プランを立て、その日に備えて体力アップを計る。豊富な写真で詳しく解説し、山への憧れを実現にするにはもってこいの1冊。

画像:『山歩びより』

『山歩びより』 

山岡朝子/編集 主婦と生活社  2010年

  昨今、山登りが静かなブームを起こし「山ガール」という言葉も耳にするようになった。本書は、興味はあってもどんなことから準備をすればいいのか、なかなか一歩を踏み出せない方におすすめ。足りない経験を道具で補うためにもまずは見た目やグッズから入ってみよう。標高や季節ごとのおしゃれなコーディネートや、便利でかわいい登山グッズも豊富に紹介され、見ているだけでも楽しくなる。
準備をしっかり整えたら、友人とのおしゃべりやおいしいごはん、美しい景色を目指して、いざ、山歩きデビューを。

画像:『山歩きを楽しむゆるトレッキング』

『山歩きを楽しむゆるトレッキング』

高岡英夫/著 学習研究社 2008年

  日本の登山人口が800万人を越える中で、その8割が中高年と言われている。そのため年をとってからも始められる手軽なスポーツと思われがちだが、自分の体力を過信し、散歩やウォーキングの延長として山歩きを始めると手痛い目に合う。そこで、この本で紹介されている「ゆる体操」を山歩きの前段階に実践してみてはいかがだろうか。イラスト付の解説に添って頭と体を適度にゆるめることで、山歩きで痛みやすい筋肉をほぐし、筋肉痛やけがなどの危険度を低くすることができるだろう。安全・安心な山歩きを楽しむにはまず体力づくりが不可欠である。

画像:『山の遭難』 あなたの山登りは大丈夫か

『山の遭難』 あなたの山登りは大丈夫か

羽根田治/著 平凡社 2010年

  楽しい登山の陰にリスクあり!昨今登山人気が高まる一方で、山の遭難事故は過去最多になっている。様々なリスクが秘められた未知なる自然の山だからこそ、人は引き込まれるのかもしれないが、ケースによっては突如として生と死が紙一重の事態に発展する。本書では山の遭難事故の実態を探り、“遭難者”にならないためのリスクマネジメントを解き明かす。登山初心者はもちろん、登山愛好家にとっても、今一度心得ておきたいポイントをおさえた本である。

画像:『日本百低山〜標高1500メートル以下の名山プラス1〜』

『日本百低山〜標高1500メートル以下の名山プラス1〜』

小林泰彦/著 文藝春秋(文春文庫)2009年

  「低山」とは…標高1500メートル以下の危険も少なく日帰りで歩くことができ、昔から人々の生活圏内にあった山である。原生林が多く茂り、エゾリスが巨木を駆け上がる様子が見える北海道の藻岩山、火男(ほのお)、火売(ほのめ)という男女二柱のご神体である九州の鶴見岳、古代山名伝説ロマンが残る新潟県の日本国など、著者が約20年かけて歩いた100プラス1の低山を、ほのぼのとしたイラストとともに紹介する。

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