はじめに
幸せとはいったい何か?そんな素朴な疑問を持つとき、私たちはすでに哲学のドアをノックしていると言えるでしょう。なぜなら哲学とは、古い常識を疑い新しいものを見る方法や価値観、世界観を創造するものだからです。
哲学を学んで、自分で考える技術や自分が何であるかを了解する技術を身に着けると、人生で悩んだとき苦しいときに役に立つことでしょう。
困った時に役に立つのであれば、哲学書にヒントを求めたくなります。ところが、哲学書は難解なものが多く、哲学の海には簡単には漕ぎ出せないのです。
図書館の哲学分野の棚には、基本図書を中心に蔵書が並んでいます。これらの蔵書をもっと利用してもらいたい、知の宝庫である“哲学書”をわかりやすい入門書で紹介したいという意図から、今回の展示を企画しました。
所蔵資料の哲学入門書から、わかりやすく理解しやすいものを中心に紹介します。
より良く生きるため、考えるヒントを探しに哲学の海に漕ぎ出してみませんか。