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画像:二〇世紀日本レコード産業史

二〇世紀日本レコード産業史
グローバル企業の進攻と市場の発展

生明俊雄/著 勁草書房 2016年

 日本で初めて円盤式のレコードが輸入されたのは1903(明治36)年。日本市場で蓄音機を売るために、コロムビア、グラモフォン、ビクターといった米英メジャー企業は、日本の伝統的な演芸や芸能を日本で録音し、それをレコード化するという手法を取り始める。音楽の近代化が進んでいなかった日本で徐々にレコード産業が発展していく過程を、メジャーが果たした役割を中心に論考する。

画像:図解近現代日本音楽史

図解近現代日本音楽史 
唱歌、校歌、応援歌から歌謡曲まで

田中健次/著 東京堂出版 2022年

 明治から昭和初期までの日本の音楽史を、1テーマ見開き2ページで図説したもの。近代国家を目指す明治政府が西洋音楽を取り入れると、賛美歌の普及、富国強兵策を進めるための西洋式軍楽の採用、唱歌教育などと相まって、後にブームとなる大衆歌謡へ続く日本独自の音楽文化が形成されていったことがよく分かる。意思統一素材としての軍歌、文部省唱歌への評価、校歌の制定、古賀政男の流行歌など、興味深いトピックが満載。

画像:カセットテープコンプリートブック

カセットテープコンプリートブック 
あのころの『カセット』のすべてが分かる1冊

ネコ・パブリッシング 2017年 

 1966年に国内で生産が始まったカセットテープは、ソニー、日立マクセル、TDKなどのメーカーを中心に改良が重ねられ、音質や性能が急激に上昇していった。本書は1971年から1993年までに発売されたカセットを網羅するとともに、ウォークマン、カセットボーイといったヘッドホンステレオの全商品を掲載。今の中高年が青春時代にお世話になった商品が並び、懐かしさこの上なし!

画像:平成のヒット曲

平成のヒット曲

柴那典/著 新潮社 2021年 

 ドラマやCMとのタイアップでミリオンセラーが量産された90年代から、経済不況や世界情勢などによる不安の中で生きる人々の心に響く楽曲が流行する00年代、インターネットの普及でさらに音楽シーンが変化していく10年代……。そんな平成の約30年間から「ラブ・ストーリーは突然に」「世界に一つだけの花」「Lemon」など毎年1曲をピックアップし、ヒットの要因と時代背景の移り変わりを振り返る。

画像:蓄音機の本

蓄音機の時代

加藤玄生/著 ハンナ 2006年 

 蓄音器愛好家による、蓄音器とSPレコードに関する雑学集。蓄音器開発の歴史や大衆に普及するまでの様子、細部の構造まで語り尽くしている。切手よりも小さいレコードや、ハンドメイドの蓄音器など、マニアックな話題も収録。好きが高じて、蓄音器で再生したレコードの周波数特性とヴァイオリンの音色の周波数特性の類似性を比較し、「蓄音器は楽器」とまで言うほど、その情熱がひしひしと伝わってくる。

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