図書館報・図書館概要
浦安市立図書館報 第99号(令和7年3月更新)
特集 クリエイターへの第一歩!ファブスペース紹介
2.こんなもの作れます - 使える機器の紹介
看板、アクリルスタンド、キャンバス画
→ レーザーカッター、UVプリンタ使用
入口のドアに貼ってある看板ですが、これもファブスペースの機器を使って作ることが出来ます。透明なアクリル板をレーザーカッターで好きな形に切断し、裏側からUVプリンタで印刷をすると、表側から見た時にデザインがきれいに見えます。

(左)アクリルスタンドとキャンバスにプリントしました
(右)この大きな機械がUVプリンタ。紫外線で特殊インクを硬化させて印刷します
アクリル板を切り出す技術とUVプリンタを組み合わせると、アクリルスタンドも作ることが出来ます。足になる部品を切り出して、印刷した本体と組み合わせると、素敵な写真立てになります。キャンバスを持ち込むと、UVプリンタで印刷することが出来ます。机に飾っておくだけでも嬉しくなる仕上がり!プレゼントにもできますね。
木札(名入れストラップ) → レーザーカッター使用

(左)オリジナルのデザインの木札
(右)データの形通りに切ったり削ったりできます。火花が出たりするので要注意
お土産屋さんで売っているような見た目ですね。こちらの木札は、木材にレーザーカッターで彫刻を施して、札の形に切り出し穴を開けて作りました。ひもを通すとストラップにもできます。
レーザーカッターは、レーザー光の強さを調整すると、切ることだけではなく彫刻もできるので、模様や文字、写真や画像の彫刻をすることもできます。また、アクリル板にも彫刻できるので、できることの幅が広いマシンですね。
ペン立て → 3Dプリンタ使用
鉛筆型のペン立てを作ってみました。3Dモデリングが出来るソフトを使って、鉛筆の形を作り、中に穴を開けて、自立するように土台も付けました。これを、3Dプリンタを使って出力しました。3Dプリンタは、データを自分で作るのが少し難しそうですが、丸、三角、四角など、単純な図形を組み合わせて形を作るのはすぐにできるようになります。それが実際に目の前で形になるととても楽しいので、是非チャレンジしてみてください! ちなみに、「ファブスペースで作りました!」という札はレーザーカッターで作りました。
できあがり! 下から上に向かって形が出来上がります。プラットフォームに張り付いているので、慎重にはがします。
レファレンス室模型 → 3Dプリンタ使用
3Dプリンタを使うと、自由に形を作ることもできるので、中央図書館のレファレンス室の模型を一から作ってみました。これも、実はほとんど四角の組み合わせでできています。次に作るときは、パーツを組み合わせる部分もデータで作成できるように挑戦したいと思います。

(左)レファレンス室模型
(右)拡大図です 細かい書架やイスなども再現してあります
切り紙 → カッティングマシン使用
カッティングマシンという機械を使用して、かわいいイルカやリボン、メッセージなど、一枚の紙を好きな形に切り取ることができます。デザインのテンプレートが使えるので、誰でも素敵な飾りを簡単に作れます。手で切り取ろうとすると、時間はかかるし細かい形を切るのは難しい…という方でも、簡単に加工することができます。
飾り箱 → カッティングマシン使用

このかわいらしい箱も、カッティングマシンを使用して作られたもの。箱の展開図を機械に取り込んで、切り出した紙を組み合わせて使います。展開図は、カッティングマシンのメーカーが作品集を公開しているので、誰でも簡単に作成できます。ちょっとした贈り物をこの中に入れて渡すと、素敵さが増すかもしれませんね!


こちらがカッティングマシン。駆動部の先についた刃が、細かい形も正確に切り出します。
オリジナルノート → 卓上製本機、卓上裁断機使用
こちらは卓上製本機で作成したオリジナルのノート。紙の束に糊付けをしたり、表紙を付けたりして、好きなデザインのノートを作ることができます。製本時に不揃いになってしまった部分は、卓上裁断機で断裁することもできるので、きれいな仕上がりにできます。
こちらが卓上裁断機。機械の力でバッサリ断裁、分厚い束でも所定の範囲内であれば大丈夫。使用の際は安全確認を。
令和6年度図書館概要 → 卓上製本機使用
浦安市立図書館が毎年発行している「図書館概要」という資料があります。今年は印刷後に製本機を使用してみたところ、ホチキス止めをせずに製本できるので、凹凸もなくきれいに作成できました。(図書館資料として受け入れるために、製本後にビニールカバーをかけています)