浦安市立図書館

予想外の結末


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最新版の出版年を記載しています。

『ノックの音が』の書影

「計略と結果」

★読了目安時間:8分

『ノックの音が』に収録  星新一/作  新潮社  2012年

  地方の病院が逃亡犯に押し入られ、絶体絶命の医師を前にして物語が動き出します。すべてを計算して行動する人間の目論見が、皮肉で予測不能な結末へと転がっていく痛快な一編です。裏の裏をかかれる展開。緊迫した状況下で、犯人と医師の間に交わされる駆け引きの先に、星新一作品ならではのどんでん返しが待っています。

『どこかの事件』の書影

「消えた大金」

★読了目安時間:5分

『どこかの事件』に収録  星新一/作  新潮社  2015年

  ある男が会社の大金が入った鞄をなくしました。ベンチで休んでいると急に意識が飛び、気が付いたら鞄が消えていたのです。上司に報告すると、この会社では毎年大金が消える事件が発生していて、半ば仕方がないとあきらめている様子です。悪事は永遠に消えることなく、不条理に代償を払わなければならない呪いのお話とも言えるでしょう。

『エヌ氏の遊園地』の書影

「秘薬と用法」

★読了目安時間:3分

『エヌ氏の遊園地』に収録  星新一/作  新潮社  2013年

  エヌ博士の研究室に、強盗が入ってきました。研究が一段落したばかりの金のもうかる薬のことを、うっかり口に出してしまったエヌ博士。その薬を強盗に飲まれた彼は、なぜか落ち着いていました。なぜなら、まだ薬は未完成で、追加の薬がなければ効果は発揮されないというのです。最後の一文で物語の見方が変わり、初めからもう一度読み返したくなる一編です。

『安全のカード』の書影

「頭痛」

★読了目安時間:5分

『安全のカード』に収録  星新一/作  新潮社  2013年

  会社勤めから帰宅途中の青年が占い師に声をかけられます。占い師は霊感によるひらめきで、本人も気づいていない才能を教えてくれると言います。この青年の才能は、他人の苦痛を癒すことができる力でした。さっそくその力を使い、周囲の人々の痛みや苦痛を取り除いていきます。取り除いた痛みや苦痛はいったいどこにいったのでしょうか。

『ボッコちゃん』の書影

「親善キッス」

★読了目安時間:3分

『ボッコちゃん』に収録  星新一/作  新潮社  2012年

  人間と見た目が変わらない宇宙人が住む星に地球からたどり着いた親善使節団が地球のあいさつだと言い、宇宙人とキスをします。すれ違いコントを彷彿とさせるオチが強烈です。
  キッスという言葉が古めかしい感じがしますが、星新一は普遍的で時代を感じさせないように作品を書いていたそうです。

科学と未来人間心理社会へのまなざし
奇妙な世界予想外の結末星新一と弟子たち
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