病気について調べる
家庭医学大全科 ビッグドクター 最新版
高久史麿[ほか] 総合監修 法研
一般読者向けに、大きな活字でわかりやすい表現で書かれた医学書。「症状からみた病気」など、病名がわからなくても調べるてがかりとなる章立てがしてある。中心となっているのは「病気とけがの知識」の記述だが、図や写真も多く、理解を助けてくれる。索引、参考文献一覧付。
メルクマニュアル医学百科 最新家庭版
マーク・H・ビアーズ 英語版編 福島正典 日本語版監修・監督訳 日経BP社
米国の製薬会社メルク社が医師と薬剤師のために作成した『メルクマニュアル』第17版に基づいてよりわかりやすく書き下ろされた家庭医学書。知っておきたい基礎知識、薬についての基礎知識、体の部位別にまとめられた病気の解説、男性・女性・小児の健康上の問題などから構成されている。巻末の索引項目は詳細である。
ステッドマン医学大辞典 英和・和英 改訂第5版
同編集委員会 メジカルビュー社
英語医学用語をアルファベット順に配列した用語解説辞典。日本での翻訳出版は1980年以降、ほぼ5年毎に改訂が行われている。収載語10万語以上、巻末の和英索引も9万語と充実しているため、医学用語の和英辞典としての活用も可能。
南山堂医学大辞典 第19版
南山堂
翻訳ではなく、日本の医学専門家の手による解説辞典をめざし、1954年に発刊された辞典。約4万語の網羅的に収録した医学・薬学用語に対し、大学の医学生に理解できるレベルの内容で解説をつけている。巻末に外国語索引あり。
クリニカル・エビデンス Issue 9
日本クリニカル・エビデンス編集委員会 日本語版監 日経BP社
エビデンスとは科学的根拠の意味。経験知ではなくエビデンスに基づく医療をEBM(Evidence-based medicine)という。本書は英国医師会出版部が1999年以降、内容の更新・拡充・改善をして版を重ねてきたエビデンス集(9版)の全訳。治療法に対し「有益」から「無効」まで明確にランク付けをおこなっている。医師の実用向け内容であるため専門用語を使った表現が多いが、その分具体的。目次は疾患ごとになっているが、索引はない。
今日の治療指針 私はこう治療している
医学書院
各疾患に即し「病態と診断」「治療方針」「処方例」と具体的に解説を行った治療年鑑。1959年以降刊行。専門家向けだが、冒頭にカラー図版があり、本文2色刷りなど、読みやすい編集の工夫がなされている。付録には漢方製剤(健保適応)の使い方、介護保険や診療ガイドライン等の幅広い関連情報が取り上げられている。最新は2007年版。
今日の臨床検査
河合忠[ほか] 監 南江堂
1987年以降、2年ごとに全面改訂を施しながら病院や診療所等における最新内容の検査法を掲載している。何を知るための検査なのか、検査方法、検査データの判読方法、等がわかりやすく解説されている。また各検査における基準値や異常値を示す疾患や病態、保険点数なども一括して解説されている。最新は2007−2008。