闘病記を読む
インフォームドコンセントやセカンドオピニオン等、医療が患者主体に移っている昨今、患者が自分の病気と向き合い、判断し、責任を取る社会となってきています。
病気になった本人や家族が体験を記した「闘病記」は、病気の症状や治療方法の過程だけでなく、患者が病気と向き合いながら何を考えたか、どう生きたかを知ることができ、病気への理解や不安の軽減に役立てられています。
今回の展示では「闘病記」とはどのようなものか知っていただくため、できるだけ多くの本を展示しました。併せて、図書館所蔵の闘病記の本を調べる際に、病気名で探す方法をご案内します。また、本以外の情報としてインターネットで公開されている闘病記の文庫や他の図書館のデータベースもご紹介いたします。
病気に対する情報収集のひとつとして、役立てていただければ幸いです。
*「闘病記を読む」7か条
- 患者さんが100人いれば100通りの闘病生活があります
- 治療法は日々進歩しているので、闘病記中の特定の治療法にあまり目を奪われないようにしましょう
- 闘病記が書かれた時期や住んでいる地域の特殊性に注意すること
- 同じ病気の闘病記をできるだけ何冊か読み比べるとよいでしょう
- 筆者が有名人か否かにこだわらないこと
- 主治医になったつもりで客観的に読んでみる必要も
- 宗教、健康食品がらみのPR本には要注意