何に心惹かれるのか、探る―マーケティング
どうすれば、商品をたくさん売ることができるでしょうか? 商品を売る方針を決めるとき、カギになるのが「情報」です。生産者から消費者へ、商品がどのように動いていくか、さまざまな情報を集め、分析することで、消費者の心にひそむニーズを探っていきます。
ビジュアルマーケティングの基本
野口智雄/著 日本経済新聞出版社 2011
マーケティングとは「組織による消費者ニーズ充足のための創造的適応活動」である。 顧客ニーズに的確に対応し、成果を獲得できるマーケティングの考え方、市場のつかみ方、製品(Product)・価格(Price)・チャネル(Place)・プロモーション(Promotion)4P の基本など、マーケティングの基礎知識を図解でコンパクトかつわかりやすく解説。 マーケティングを初めて学ぶ学生、日々の業務に指針を求める実業家にも 最適の入門書である。
なぜ、20代女子社員は超ヒット商品を生み出せたか
勝見 明/著 プレジデント社 2011
2009年4月に発売されるや大ヒットしたキリンフリー。この完全ノンアルコールビールの開発を担当したのは、27才の梶原美奈子さんであった 。20代女子社員が成功を成し遂げるまでの失敗や苦悩、上司たちの心情が、実名で率直に語られる。また、キリンビールという老舗ビール会社が、アルコール0.00%の商品を生み出すプロセスも時系列で再現される。著者が述べているように、若い人だけでなく、おじさん世代にも読んでほしい本である。
ポジショニング
アル・ライズ/著 ジャックトラウト/著 電通 1987
情報過多社会に到達している今日、人々は情報をふるいにかけ、そぐわないものを拒絶する。このような状況で新しい商品を顧客に受け入れてもらうためには、 消費者の頭の中にその商品を位置づけ(ポジショニング)することが重要である。この、「ポジショニング」という言葉を最初に考案し、広めたのが著者であり、1981年に出版された初版本に1987年に改訂、補強を加えた改訂版 の翻訳書が本書となる。受け手の頭の中での好ましいポジショニング作りをするための戦略の決定版であり、出版後30年近く経過してもその基本的考え方は十分参考になる。