浦安市立図書館

本をめぐる物語

本――。

人に読んでもらいたいことを書い(印刷し)てまとめたもの*。そう、本は、知りたい人と伝えたい人をつなげるもの、と言い換えていいかもしれません。写本の時代を経て、15世紀なかばにドイツのグーテンベルクが活版印刷を発明してから、本は私たちの暮らしの中にも普及するようになりました。最新技術によって淘汰されていく発明がたくさんありますが、本は今も変わらず私たちの周りに存在し続けています。

1冊の本との出会いが人生を変えるきっかけとなることもあります。また、目的もなく書架を眺めているうちに、興味を惹かれる本と出会うこともあります。図書館はそんな「運命の本との出会い」を提供する場なのです。近年では電子書籍が急速に発達し、本は携帯端末で読むという人が増えてきましたが、本そのものを愛する人たちは消えてなくならないでしょう。

今回の展示テーマは、そんな本を愛してやまない人たちに贈る「本をめぐる物語」です。古今東西の名作から、稀覯本、小説家、編集者、書店、図書館、出版社、など、本に携わる人や場所が登場する小説を集めました。ミステリあり、純文学あり、SFあり。「本」をキーワードにした本に浸ってみませんか?

*…『新明解国語辞典 第6版』より

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