浦安市立図書館

「火の国」に暮らす 日本列島と火山活動

 近年、日本国内では、火山活動に関するニュースが相次いでいます。2014年9月には御嶽山が突然噴火し、63人もの死者・行方不明者がありました。今年2015年に入ってからは、神奈川県の箱根山や鹿児島県の桜島では火山活動が活性化しています。口永良部島では大規模な噴火が発生し、全島避難が現在も続いています。気象庁は8月に全国の活火山の活動状況や、警戒すべき事項について概況を発表しました。噴火が発生したり火山活動が高まったりしている全国の14の火山に対して「噴火警報」や「火口周辺警報」を発令しました。
 一部の専門家は、東日本大震災発生以降、日本列島の火山が活動期に入ったのでないかという指摘をしています。とりわけ、富士山が噴火した場合の被害は深刻で、浦安市を含む関東地方では、火山灰による二次災害が懸念されています。
 火山災害が恐れられている一方で、日本人は歴史的に温泉、観光登山、農業、鉱物資源など火山の恩恵を少なからず受けてきました。また、安定した電源供給の切り札として地熱発電に期待が寄せられており、今秋には国立自然公園の一部掘削が認可される予定です。

 本展示では「火山のメカニズム」、「火山災害の予知・減災」、「火山からの恵み」の3つをテーマとして、関連資料を紹介します。火山列島である日本で生きるために必要な知識の重要性について、あらためて認識する機会となれば幸いです。

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