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『植物の生存戦略 「じっとしているという知恵」に学ぶ』
「植物と軸の情報」特定領域研究班/編 朝日新聞社 2007年
生物の二大区分である動物と植物。動物が動くことで繁栄してきたのに対して、植物は動かず、太陽光のエネルギーと空気中の二酸化炭素と水から、生きていくための最小限のエネルギー源を合成することで繁栄してきました。
植物の生存戦略とは何か。植物の茎、葉、花、根など、植物の各器官について、そのつくりや環境への対応の仕方、受精のメカニズムなどを10人の専門家が解説していきます。 (承諾番号23-0581)
『日本人は植物をどう利用してきたか』
中西弘樹/著 岩波書店 2012年
お灸や柚子湯など植物の健康利用、箸・櫛・桶・障子などの素材利用、灰汁洗いや和紙用の糊、草木染などの成分利用、他にも様々な利用方法を用途ごとにまとめた本です。昔の家はすべて植物の恩恵によると言ってもいいほど。正月飾りや節分における魔よけのヒイラギなど、年中行事でも植物が大きな役割を果たしており、日本がいかに豊かな自然に恵まれてきたかが実感できます。
『歴史の中の植物 花と樹木のヨーロッパ史』
遠山茂樹/著 八坂書房 2019年
宗教画に描かれたリンゴやオリーブ、ヨーロッパの紋章によく見られるアイリス、大航海時代にヨーロッパに入ってきたジャガイモやカカオ、大英帝国の植物熱によりプラントハンターが持ち帰ったアジアやアフリカの花々……。古代ローマ時代から20世紀まで、ヨーロッパの歴史の中に登場する植物を時代順に振り返る事で、その植物がどのようにヨーロッパに根付き大きな影響を与えたかを考察します。
『植物園の世紀 イギリス帝国の植物政策』
川島昭夫/著 共和国 2020年
17世紀イギリス。商人たちはカリブやアジア、アフリカなど熱帯の植民地に植物園を作り、イギリス本国では栽培不可能なお茶やコーヒー、綿花などを安価に効率よく栽培させ、輸入したその植物資源を元に製品を輸出することで、国益をもたらしていました。イギリスが重商主義国家として発展するために、運営させていた植物園。その始まりと当時の役割がわかる本です。
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