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松居直と絵本づくり
藤本朝巳/著 教文館 2017年
松居は編集者として、草創期の「こどものとも」で芸術性の高い絵を配した本格的な物語絵本を目指し、瀬田貞二や自ら発掘し育てた作家等と共に、今も読み継がれている名作を生み出してきました。松居が取組んだ絵本づくりについて、著者が聞取りした記録を丁寧に考察し、松居のこどもの本に対する思いを伝えています。巻末に「こどものとも」(創刊から1968年度の149号まで)の一覧と、松居へのインタビュー記録を掲載しています。この貴重な記録をもとに、『松居直の世界』全3巻(ミネルヴァ書房)が出版されました。
父の話をしましょうか
鈴木万里/述 小風さち/述 ブックスタート/編
ブックスタート 2020年
「こどものとも」の絵本作りの担い手を探していた編集者の松居直は、加古里子の描いた1枚の絵ハガキを気に入り、「時代に合った絵本を作りませんか」と、絵本作りに誘いました。この出会いからデビュー作『だむのおじさんたち』を出版する経緯や、絵本に対する信念を鈴木万里(加古の長女)、と小風さち(松居の長女)が対談形式で語ります。編集者松居直が、加古里子という絵本作家とどう向き合い、世界に絵本を広めていったか、娘たちの思い出と共に語られます。
松居直 自伝
松居直/著 ミネルヴァ書房 2012年
京都の近江商人の家系に生まれた松居は、幼い頃は母親から絵本を読んでもらったり、父親と一緒に日本画の展覧会に行ったりと、本や芸術が身近にある環境で育ちました。戦時中は読書を慰めに、日本近代文学や外国の児童文学を読み、『クマのプーさん』を愛読していました。戦争に行く覚悟をしていましたが、18歳で終戦を迎え、生きるとは何か、を考えます。大学卒業後に福音館に入社し、「母の友」、「こどものとも」を創刊、児童文学の世界へ歩んでいきます。