人の生き方に学ぶ
我という人の心はただひとり われより外に知る人はなし 谷崎潤一郎
この世で「私」という存在はただ一人。その「私」という存在の一側面を知っている人は大勢いるが、「私」の想いを知る人はだれもいないという意味である。しかし、自分の生涯、人生を記述した自伝、自身による伝記がたくさん世の中に出されているのはどうしてでしょうか?
人間は本来、少しでも自分のことを知って欲しい、理解して欲しいという気持ちがあるのでしょう。我々もその人の人生の片鱗を知ることで、励まされ、生きる勇気を得ることがあります。
自伝がその「人生や生涯」に焦点を当てるのに対して、回顧録は自身の記憶や見解および感情に重点を置いて過去の日記や手紙、写真を基にして特定の事象や事件が述べられています。
今回の展示は、歴史上の人物以外にも芸術、スポーツなどの各分野で活躍された人の自伝を中心に集めました。
どうぞ、この機会に手に取って様々な人生をひもといてみませんか?