浦安市立図書館

ものづくりの歴史

  日本に古くから伝わるさまざまな伝統工芸、匠の技や産物は、日本人が長い歴史のなかで培ってきた経験や知恵の集大成であり、世界に誇る伝統として今に受け継がれています。伝統工芸から、最先端のナノテクノロジーによるものづくりに至るまで、日本の“ものづくり”が辿ってきた道を探ります。
画像:『図説江戸の科学力』

『図説江戸の科学力』

関川正彦、樽永/執筆  学習研究社  2009年 

江戸時代の鎖国体制は日本の近代化を停滞させてしまったと思われがちだが、実は江戸時代の学問や研究が下地となって、明治維新後の近代化を支えた。江戸のアイディアマン=エレキテルの平賀源内はもちろん、全身麻酔手術のパイオニア=華岡青洲など、江戸時代に日本で生まれたテクノロジーと多彩な顔触れの科学者たちが本書を賑わせる。

画像:『職人を生きる』

『職人を生きる』

鮫島敦/著 岩波書店 2008年

徒弟制度が消えつつある日本に、今も職人として生きる師匠たちと、職人を目指し精進する弟子たちがいる。押絵羽子板、江戸切子など、数々の伝統工芸品の現場を訪ね、彼らの生活や思いを聞く。「伝統とはなにか」ということを常に意識し、仕事に向き合うことで、人格的な風格までも身につけた職人の姿に、衿を正す思いになる。

 
画像:『日本の家電製品』

『日本の家電製品』

佐竹博/著 産業図書 2009年

テレビや洗濯機、冷蔵庫に憧れていた昭和30年代、電化製品は家庭に普及し始め、「家電」は生活や豊かさに対する私たちの意識を変えていった。明治・大正期、昭和から平成までを順に追って、電球に始まる代表的な家電製品を取り上げ、各時代の背景や社会への影響について説明する。家電の図版も掲載。

画像:『「技」と日本人』

『「技」と日本人』

風間明/著 工業調査会 1995年 (絶版)

文明開化から第二次世界大戦後しばらくまでの、日本製品の評価は低かったが、現在の評価は高い。それゆえ日本の工業生産の実力は戦後に形成されたように思えるが、著者は、近代よりはるか以前の伝統工芸の技術の中に、既にもの作りの潜在能力があったと言う。歴史を振り返り、伝統の技と現代の技術をつなぐ日本人の特質を探る。

画像:『町工場からノーベル賞まで』

『町工場からノーベル賞まで』

山根一眞/著 小学館 2009年

創造的技術開発者“メタルカラー”たちに著者がインタビューし、週刊誌に長期連載された「メタルカラーの時代」より18名を抜粋した。炊飯器、髭剃り、オリンピックの撮影技術など、私たちの生活にはこんなにもメタルカラーたちの努力が溢れている!一般企業社員から、記憶に新しいノーベル賞受賞者まで、彼らへの感謝の気持ちがわいてくる。

画像:『あこがれの家電時代』

『あこがれの家電時代』

清水慶一/著  河出書房新社 2007年

多くの人を魅了し続ける家電製品。しかし、家電の生まれた明治期には電気の普及すら十分でなく、購入は夢のまた夢だった。戦後の一般家庭にとっても、現在では当たり前のテレビ、洗濯機、冷蔵庫が、憧れの品物であった。時代とともに進化していく家電製品の歴史を、三種の神器、3C時代を中心に多数の写真や図版で辿る。

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