浦安市立図書館

スポーツを読む

近年、スポーツを題材とした文学作品が多数発表されるようになり、多くの読者を獲得しています。新しい書き手たちが登場し、話題作やベストセラー、文学賞の受賞作が数多く現れるなど、大きな文学的成果をあげるとともに、広範な支持を得ています。図書館では「読書の秋」、そして「スポーツの秋」にふさわしいスポーツを題材とした文学作品−スポーツ文学−の展示を企画しました。

スポーツの楽しみ方といえば、一般的には自分が体を動かしたり競技に参加すること、あるいは観戦などが思い浮かびます。それでは、スポーツ文学の楽しみとは何でしょう。
一例として、作品を読むことで登場人物たちが何を思ってスポーツに取り組んでいるのか、観戦だけではわからない彼らの内面を知ることができる点があげられます。弛まぬ努力、競技を続けていくことへの葛藤、成し遂げたときの達成感など、スポーツをしない人でも疑似体験によりアスリートの気持ちを共有することができます。また、これまでに何らかのスポーツをしていた方であれば、自分の体験とあいまって一層の共感や感動を得られることでしょう。

今秋、千葉県で第65回国民体育大会(ゆめ半島千葉国体)および第10回全国障害者スポーツ全国大会(ゆめ半島千葉大会)が開催されます。国体が千葉で開催されるのは37年ぶりのことです。参加選手たちへの応援とともに、文学が競技への理解の一助となれば幸いです。

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